嚥下障害 - 言語聴覚士のお仕事

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【言語聴覚士の役割】失語症リハと摂食嚥下療法のこれまでと今

【言語聴覚士の役割】失語症リハと摂食嚥下療法のこれまでと今

前回の続きです。 ここで、リハに関する診療報酬の流れについて整理してみます。 2002年、リハ体系の大幅な見直しとともに、言語聴覚療法の施設基準が設けられ、言語室の環境を整え、常勤で言語聴覚士を雇用する病院が増加しました。 2006年、疾患別リハ制度の導入とともに、リハ算定期限が定められました。脳血管疾患は6か月までと...Read More
「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~経鼻経管栄養を併用した方~

「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~経鼻経管栄養を併用した方~

最後のケースです。 ケース③ 経鼻経管栄養をしながら、少量のペースト食を介助で食べていた70代女性 「そんな話は誰もしてくれなかった」   最後は、脳梗塞再発により、嚥下障害が悪化したケースです。 構音障害で発話は不明瞭、発話量も減少し、自分から話すことはない。 かつて自身の親を介護している時に、胃ろうで寝た...Read More
「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~発語がない女性のケース~

「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~発語がない女性のケース~

言語聴覚士として、嚥下障害がある人にどのように関わってきたのか。嚥下障害がある人は、しばしば意思決定の機会を奪われることがあります。言葉による表現が難しくなるからです。 本日も、前回の続きになり、事例を通じて考えていきます。 ケース② まったく発語がなかった80代女性 施設の名前を伝えると、「帰るのか?」  次のケース...Read More
「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~言語聴覚士のお仕事~

「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~言語聴覚士のお仕事~

このブログでは、言語聴覚士として、失語症や高次脳機能障害といったコミュニケーションに困りごとがある人について書いてきましたが、本日からは嚥下障害がある人についてです。ただし、嚥下障害とは何か、介助方法はなどではなく、嚥下障害がある人の「意思決定」についてです。なぜなら、嚥下障害を伴う人のほとんどが、コミュニケーション障...Read More
最後までこだわるのが口から食べること〜嚥下障害者の意思決定支援NO3

最後までこだわるのが口から食べること〜嚥下障害者の意思決定支援NO3

さて嚥下障害の倫理的ジレンマって聞いたことがありますか? 多くの人が最後の最後までこだわるQOLが口から食べることです。もうすぐ息を引き取る間際に、家族さんが望むものは、「声が聞きたい、少しのお水でもいいから飲んで欲しい」です。ごっくんとするところを見ると、「あー生きているんだなぁ」と実感するようです。誰も、そんな時に...Read More
食べたくない本人と、食べさせたい介助者~嚥下障害者の意思決定支援No2~

食べたくない本人と、食べさせたい介助者~嚥下障害者の意思決定支援No2~

さて、食べたくない人の問題があります。認知症、特にレビー小体型認知症の人とかでしたら、幻視、違うものが見えたりしますね。周囲からしたらあり得なけれども、本人の中はお茶碗のご飯の中に虫が見えるとか、おかずの中にわけわからないものが見える、本人にはそれが見える、だから嫌だって、それは当然です。他にも、毒が入っているとかよく...Read More
嚥下障害者の意思決定支援No1~さまざまな症例と家族~

嚥下障害者の意思決定支援No1~さまざまな症例と家族~

先日、嚥下障害者における「人生の最終段階における包括的な支援」について話をしてきました。私はこの仕事をして19年、嚥下障害の方は相当な数を経験してきましたが、いろんな症例と家族さんがいます。  亡くなったけれども、本当に良くしていただきましたと感謝していたご家族さんも結構います。本当はもうちょっと上手くいったかなと、医...Read More
摂食嚥下障害がある人に関わっている方へ~意思決定支援セミナーのお知らせ

摂食嚥下障害がある人に関わっている方へ~意思決定支援セミナーのお知らせ

摂食嚥下障害がある人に関わっている方、こんな悩みはありませんか? 食べさせ続けていいのか?またはこの人はもう少し食べられるのではないかと、感覚的に思ったことはありませんか? 本人や家族の「食べたい」「食べさせたい」という希望と、「食べると誤嚥するかも」「生命の危機と隣り合わせ」という、倫理的ジレンマに悩まされませんか?...Read More
誤嚥性肺炎について〜絶食だからと言って安全ではない!〜

誤嚥性肺炎について〜絶食だからと言って安全ではない!〜

前回の記事では、誤嚥=肺炎ではなくて、本人(宿主)と、侵襲物のバランスであるとお伝えし、まずは、本人の問題について書きました。今日は侵襲物についてです。 ダメージ与える侵襲物 内容物。例えば、とても綺麗なお茶とかお水のように、細菌がほとんど入っていないものを、誤嚥しても肺炎になるリスクは少ない。むしろケアされていない口...Read More
誤嚥性肺炎について〜そもそも何?どうしてなるの?~

誤嚥性肺炎について〜そもそも何?どうしてなるの?~

そもそも、誤嚥性肺炎っていうのは何でしょう。まずここの図を見て下さい。 健康長寿ネット 人間は、2足歩行になったため、喉(咽頭、喉頭)の形が他の動物と変わってしまいます。食べ物の通り道と空気の通り道が交差しています。普段は、空気の通り道を優先して(当たり前ですよね、息をしないと死んでしまうのですから)だから気管のスペー...Read More

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