言語リハビリ アーカイブ - 言語聴覚士のお仕事

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診断名ではなく、「困りごと」でつながる支援を

診断名ではなく、「困りごと」でつながる支援を

医療が見極めるべきこと 医療の現場では、失語症なのか、高次脳機能障害なのか、その違いを正確に見極めることがとても重要です。症状の性質が違えば、必要なリハビリテーションのアプローチも異なるからです。病態、つまり体の中で何が起きているのかを正しく評価することは、専門職として決して手放してはいけない仕事だと思っています。 &...Read More
言語障害のある人が社会で生きるために必要なこと ― 就労支援としてのコミュニケーション支援

言語障害のある人が社会で生きるために必要なこと ― 就労支援としてのコミュニケーション支援

ある方のことが、今も頭を離れません。   退院後、職場に復帰しようとしたけれど、うまくいかなかった。そのまま引きこもりになってしまった。数年後に再会したとき、言語機能もコミュニケーション能力も、退院時よりかなり低下していました。まだ若いのに。   「何のために、入院中あんなに頑張ったのか」 &nbs...Read More
言語聴覚士は発音練習だけではない ― 社会参加と意思決定を支える支援

言語聴覚士は発音練習だけではない ― 社会参加と意思決定を支える支援

「言語聴覚士」というと、多くの方は嚥下障害、つまり「食べる・飲む」の支援をイメージされると思います。   実際、日本の言語聴覚士の約8割は病院や介護施設に勤務しており、業務の多くを嚥下障害が占めています。だからこそ、「しゃべれているし、食べられているなら不要」という判断が生まれやすい。   でも、本...Read More
いよいよスタート!Speech Linkの実証実験がはじまります

いよいよスタート!Speech Linkの実証実験がはじまります

こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。昨年から少しずつお伝えしてきた、AIを活用した言語訓練支援ツール「Speech Link(スピーチリンク)」について、いよいよ実証実験がスタートします!準備を始めてから約1年。ようやくここまで来られました。 スピーチリンクってなに? オンライン言語療法(スピーチコネクト)で実施して...Read More
言葉が少ない=意思がない、ではない ― 見えにくいコミュニケーション障害

言葉が少ない=意思がない、ではない ― 見えにくいコミュニケーション障害

第1回でご紹介した担当者会議の後、本人からこんな話を聞きました。   「頭に入らなかった。うん、って頷いていたけど、あれは聞くのに精一杯で。納得していたわけじゃない」   この言葉を聞いたとき、改めて思いました。   頷きは「納得しました」ではない。「聞いています」のサインかもしれない。 ...Read More
話せる人が代表になっていないか ― 本人の声が聞こえなくなる支援の場

話せる人が代表になっていないか ― 本人の声が聞こえなくなる支援の場

こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。いつもはオンライン言語療法の仕事をしていますが、今年は委託する言語聴覚士も増えてきたので、少しずつ現場に足を運んでいます。今日からは、ある事例を通じて、臨床で強く感じた「違和感」について考えていきたいと思います。 うなずきは本当にイエスなのか? 担当者会議に同席したときのことです。...Read More
「言葉が出ない」だけじゃない〜失語症者が日常で直面している3つの壁〜

「言葉が出ない」だけじゃない〜失語症者が日常で直面している3つの壁〜

「失語症」と聞いて、多くの方は「言葉が出にくくなる障害」とイメージされるかもしれません。でも実際には、その影響は日常生活のあらゆる場面に及んでいます。   今年の失語症の日記念イベントで実施したアンケートには、当事者・ご家族・支援職の方々から多くのリアルな声が集まりました。そこから見えてきた、3つの「壁」をご...Read More
支援法ができた“その先”へ ――失語症・高次脳機能障害と社会参加のこれから

支援法ができた“その先”へ ――失語症・高次脳機能障害と社会参加のこれから

高次脳機能障害支援法ができたことは、 とても大きな一歩だと思います。 医療の場だけで終わらせず、 生活や地域、社会参加まで視野に入れて支える。 その方向性が、ようやく制度の言葉になりました。 ただ、ここで立ち止まって考えたいことがあります。 法ができたことは、ゴールではありません。 むしろ、ようやく「入口に立った」とい...Read More
回復できたはずの人が、社会から離れていく ――失語症リハビリが途切れることで起きている「見えない損失」

回復できたはずの人が、社会から離れていく ――失語症リハビリが途切れることで起きている「見えない損失」

失語症のリハビリが十分に受けられないことは、 当事者にとって大きな苦しみであると同時に、 社会全体にとっても静かな損失を生んでいます。 特に、その影響が大きいのが、現役世代です。 「働きたい」という気持ちは、失われていない 失語症のある人の多くは、 「もう一度働きたい」「元の生活に戻りたい」と願っています。 調査でも、...Read More
地図も案内人もないまま、社会に戻される ――失語症者を取り巻く「見えない壁」

地図も案内人もないまま、社会に戻される ――失語症者を取り巻く「見えない壁」

失語症のある人が社会に戻ろうとするとき、 多くの場合、こうした壁に直面します。 どこに相談すればいいのか分からない 支援の情報が途中で途切れている 職場や地域に理解がない 特に復職については、 「元の仕事に戻りたい」と願う人が多い一方で、 実際に復職できた人は限られています。 能力だけの問題ではありません。 環境と支援...Read More