失語症の回復に関わる要因とは~言語聴覚士のお仕事~

こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。2026年4月25日は、第7回目の失語症の日記念イベントを開催します!現在、準備中ですので、詳細は少しお待ちください。
本日も引き続き、失語症の回復に関わる要因について、お伝えします。
3. 社会参加と環境要因
- 「毎日出かける場所」の有無: 就労世代にとっては、デイサービスのような介護保険施設ではなく、職業センター、就労移行支援事業所のような、自身と同じ年代の方が通う場所がよいかと思います。どこでもよいのですが、社会参加の場があることが重要です。自宅に引きこもらず、他者と交流する機会を持つことが回復を後押しします。失語症の方向けのデイサービスも、数は少ないですが、全国に複数あります。
- 社会資源の活用: 介護保険だけでなく、障害福祉サービス(就労支援や外出支援など)を併用できるか、また意思疎通支援事業などの公的制度にアクセスできるかも、生活の質や回復環境に影響します。
- 情報収集能力: 失語症の本人が自分で情報を得ることは非常に困難であるため、家族の情報収集能力や、地域の事情に詳しいケアマネジャーが適切な相談先・紹介先を知っていることが、リハビリ環境を整える鍵となります。寄り添って下さるケアマネージャーや相談員との出会いが大切。根気強く探すことをおすすめします。
4. 心理的・情緒的な要因
- 孤独感の解消とピアサポート: 失語症になると孤独を感じやすくなりますが、当事者会や家族会で同じ経験を持つ仲間(ピア)と悩みや体験を共有することで、前向きに障害を受け入れられるようになることがあります。
- メンタルヘルス: 自分の症状を自覚して落ち込み、うつ状態になる場合もあります。特に、回復が進むにつれて自分の言い間違いに気づき、ショックを受けることもあるため、精神的なフォローがリハビリ継続には重要です。
- 非言語情報の扱い: 失語症の人は相手の表情や態度に敏感です。周囲が自分を理解しようとしているという信頼関係が築けているかどうかが、本人の意欲に影響します。
5. 家族の状況
- 家族の負担と協力: 失語症があると家族の介護負担(通院の付き添いや意思疎通の補助など)が大きくなります。家族が適切なサポートを受け、共倒れを防ぎながら本人を支えられる環境があるかどうかも、長期的な回復に関わります。
さいごに
NPO法人りじょぶ大阪では、毎月第4土曜日17時~18時まで
オンライン当事者会を開催しています。ぜひ、お越しください。昨年末の報告はこちらから↓↓









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