回復は続いているのに、リハビリが終わってしまう――失語症にある「6か月の壁」

失語症は、ゆっくりと、しかし確実に回復が続く障害です。
数か月で劇的に良くなることは少なくても、
適切なリハビリを続けることで、数年単位で変化が見られることが分かっています。
それにもかかわらず、日本の医療制度では、
多くの場合、発症からおよそ6か月でリハビリが一区切りになります。
当事者や家族から、こんな声を聞くことがあります。
「まだ言葉が出にくいのに、予定だからと退院になった」
「良くなっていないわけではない。でも途中で終わってしまった」
そこにあるのは怒りというより、
見捨てられたような不安です。
身体の回復であれば、
「もう少し歩けるようになってから」
「退院後も続けましょう」
という選択肢があります。
一方で、ことばのリハビリは、
病院を出た途端に、続きが見えなくなることが少なくありません。
回復が止まったのではなく、
支援の方が先に終わってしまう。
ここに、失語症リハビリの大きな課題があります。








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