RECENT ARTICLES

地図も案内人もないまま、社会に戻される ――失語症者を取り巻く「見えない壁」

地図も案内人もないまま、社会に戻される ――失語症者を取り巻く「見えない壁」

失語症のある人が社会に戻ろうとするとき、 多くの場合、こうした壁に直面します。 どこに相談すればいいのか分からない 支援の情報が途中で途切れている 職場や地域に理解がない 特に復職については、 「元の仕事に戻りたい」と願う人が多い一方で、 実際に復職できた人は限られています。 能力だけの問題ではありません。 環境と支援...Read More
ことばは、使わなければ衰えていく ――「ことばの廃用」が静かに起きている

ことばは、使わなければ衰えていく ――「ことばの廃用」が静かに起きている

リハビリが続いていれば、 失語症の回復はゆるやかでも下支えされます。 ところが、支援が途切れると、 **「廃用」**と呼ばれる状態が起こりやすくなります。 これは、 「努力が足りないから」ではありません。 使う場と支援がなくなるからです。 身体のリハビリは、 退院後も通所や訪問で続けやすい仕組みがあります。 一方で、 ...Read More
回復は続いているのに、リハビリが終わってしまう――失語症にある「6か月の壁」

回復は続いているのに、リハビリが終わってしまう――失語症にある「6か月の壁」

失語症は、ゆっくりと、しかし確実に回復が続く障害です。 数か月で劇的に良くなることは少なくても、 適切なリハビリを続けることで、数年単位で変化が見られることが分かっています。 それにもかかわらず、日本の医療制度では、 多くの場合、発症からおよそ6か月でリハビリが一区切りになります。 当事者や家族から、こんな声を聞くこと...Read More
失語症の回復に関わる要因とは~言語聴覚士のお仕事~

失語症の回復に関わる要因とは~言語聴覚士のお仕事~

こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。2026年4月25日は、第7回目の失語症の日記念イベントを開催します!現在、準備中ですので、詳細は少しお待ちください。 本日も引き続き、失語症の回復に関わる要因について、お伝えします。 3. 社会参加と環境要因 「毎日出かける場所」の有無: 就労世代にとっては、デイサービスのような...Read More
失語症の回復に関わる要因とは~言語聴覚士のお仕事~

失語症の回復に関わる要因とは~言語聴覚士のお仕事~

  こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。2026年4月25日は、第7回目の失語症の日記念イベントを開催します!現在、準備中ですので、詳細は少しお待ちください。 今日から失語症の回復に関わる要因について、お伝えしていきます。取り上げたいテーマがあればコメントを下さい。Youtubeでも配信していますので、チェ...Read More
まとめる力は、教え込まずに育てていく ——時間をかけて、くり返し引き出すという支援

まとめる力は、教え込まずに育てていく ——時間をかけて、くり返し引き出すという支援

「まとめて言ってごらん」と言われても、簡単にはできない。では、こうしたお子さんに対し、私たち言語聴覚士は、どんな関わりをしているのでしょうか。ポイントは「引き出す・待つ・くり返す」です。 正解を教えない理由 支援で大切にしているのは、正解を教えないことです。 答えを渡せば、その場はすっきりします。でも、それでは 「自分...Read More
話題が飛んでいるように見えるのは、なぜ? ——聞き手がついていけなくなる理由

話題が飛んでいるように見えるのは、なぜ? ——聞き手がついていけなくなる理由

前回は、 彼女が理由を説明しようとする中で、次々にいろいろな具体例を話すので、「結局何が言いたいのだろう?」と、相手に伝わりにくかったエピソードをお話しました。 今回は、なぜ彼女の話が“飛んでいるように見えるのか”その点だけに焦点を当ててみます。 他のことを考えているわけではない まず大前提として、 このような話し方を...Read More
「見えない」からこそ、置き去りにされてしまう失語症の困難さ

「見えない」からこそ、置き去りにされてしまう失語症の困難さ

こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。2026年4月25日は、第7回目の失語症の日記念イベントを開催します。現在、準備中ですので、詳細は少しお待ちください。 さて、失語症のある方の困りごとは、外から本当に見えにくいものです。今回の記事は、「失語症の日」イベント開催前に、新聞記者の方とお話しした内容をまとめました。 障害...Read More
わかっているのに、うまく説明できない ——中学1年生の女の子の話

わかっているのに、うまく説明できない ——中学1年生の女の子の話

「ちゃんと分かっているはずなのに、説明しようとすると言葉が出てこない」 これは、子どもに限らず、大人でも感じることのある感覚です。 今回紹介するのは、オンラインで支援をしている中学生のエピソードです。彼女をもとに「うまく説明できずに、伝わらない」背景と工夫について考えていきます。(個人情報保護の観点から一部内容を変更し...Read More
言語聴覚士が、地域社会に出ていくという選択 ――一緒に、新しい言語療法を考えたい

言語聴覚士が、地域社会に出ていくという選択 ――一緒に、新しい言語療法を考えたい

制度の内と外、そのどちらかを選ぶのではなく、行き来しながら支援をつくる。その一つの実践として、私たちが今取り組んでいることにも触れながら、同業者への問いかけで連載を締めくくります。 言語聴覚士が、社会に出ていくという選択 ――一緒に、新しい言語療法を考えたい すぐに答えが出る話ではありません。 私自身も、まだ模索の途中...Read More