前回の続きです。 ここで、リハに関する診療報酬の流れについて整理してみます。 2002年、リハ体系の大幅な見直しとともに、言語聴覚療法の施設基準が設けられ、言語室の環境を整え、常勤で言語聴覚士を雇用する病院が増加しました。 2006年、疾患別リハ制度の導入とともに、リハ算定期限が定められました。脳血管疾患は6か月までと...Read More
このブログでは、言語聴覚士として、失語症や高次脳機能障害といったコミュニケーションに困りごとがある人について書いてきましたが、本日からは嚥下障害がある人についてです。ただし、嚥下障害とは何か、介助方法はなどではなく、嚥下障害がある人の「意思決定」についてです。なぜなら、嚥下障害を伴う人のほとんどが、コミュニケーション障...Read More
さて嚥下障害の倫理的ジレンマって聞いたことがありますか? 多くの人が最後の最後までこだわるQOLが口から食べることです。もうすぐ息を引き取る間際に、家族さんが望むものは、「声が聞きたい、少しのお水でもいいから飲んで欲しい」です。ごっくんとするところを見ると、「あー生きているんだなぁ」と実感するようです。誰も、そんな時に...Read More
さて、食べたくない人の問題があります。認知症、特にレビー小体型認知症の人とかでしたら、幻視、違うものが見えたりしますね。周囲からしたらあり得なけれども、本人の中はお茶碗のご飯の中に虫が見えるとか、おかずの中にわけわからないものが見える、本人にはそれが見える、だから嫌だって、それは当然です。他にも、毒が入っているとかよく...Read More
先日、嚥下障害者における「人生の最終段階における包括的な支援」について話をしてきました。私はこの仕事をして19年、嚥下障害の方は相当な数を経験してきましたが、いろんな症例と家族さんがいます。 亡くなったけれども、本当に良くしていただきましたと感謝していたご家族さんも結構います。本当はもうちょっと上手くいったかなと、医...Read More
摂食嚥下障害がある人に関わっている方、こんな悩みはありませんか? 食べさせ続けていいのか?またはこの人はもう少し食べられるのではないかと、感覚的に思ったことはありませんか? 本人や家族の「食べたい」「食べさせたい」という希望と、「食べると誤嚥するかも」「生命の危機と隣り合わせ」という、倫理的ジレンマに悩まされませんか?...Read More
前回の記事では、誤嚥=肺炎ではなくて、本人(宿主)と、侵襲物のバランスであるとお伝えし、まずは、本人の問題について書きました。今日は侵襲物についてです。 ダメージ与える侵襲物 内容物。例えば、とても綺麗なお茶とかお水のように、細菌がほとんど入っていないものを、誤嚥しても肺炎になるリスクは少ない。むしろケアされていない口...Read More