まとめる力は、教え込まずに育てていく ——時間をかけて、くり返し引き出すという支援

「まとめて言ってごらん」と言われても、簡単にはできない。では、こうしたお子さんに対し、私たち言語聴覚士は、どんな関わりをしているのでしょうか。ポイントは「引き出す・待つ・くり返す」です。
正解を教えない理由
支援で大切にしているのは、正解を教えないことです。
答えを渡せば、その場はすっきりします。でも、それでは
「自分でまとめる経験」が残りません。
大まかには分かっている子ほど、考えを言葉にする時間が必要になります。
「引き出す」関わり
繰り返すのは、シンプルな問いです。
- 「今の話、共通しているところはどこかな?」
- 「一言で言うと、どんな話?」
- 「さっきの例と、どこが同じ?」
話を直したり、評価したりはしません。頭の中にある“糸”を、一緒に探す時間です。
くり返しで、腹落ちしてくる
まとめる力は、一度で身につくものではありません。
似た構造の話題を、形を変えながらくり返すことで、
- 考えを並べる順番
- 共通点を探す思考の癖付け
- 立ち止まって考える(特に、注意散漫なお子さんにはあえてこの時間が必要)
が、少しずつ育っていきます。
おわりに
「分かっていないから教える」では、その場は楽かもしれませんが、お子さんは育ちません。分かっていることを、伝わる形にするには時間が必要なのです。そして伝わったという実感が、「また話してみよう」という気持ちを育てます。








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