「場がないからできない」で終わらせない ――新しい言語療法という考え方

「場がないからできない」で終わらせない ――新しい言語療法という考え方

こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。「場がないからできない」で、本当に終わらせていいのでしょうか。従来の言語療法を否定するのではなく、その限界を受け止めた先に見えてきた“新しい言語療法”の輪郭を言葉にします。

新しい言語療法を、つくりたい

――セッションで終わらせない支援へ

私は、思っています。
もし「場」がないのなら、つくる必要があるのではないか。

ここで言う「新しい言語療法」とは、特別な技術や、これまでになかった訓練方法のことではありません。

それは、

  • セッションの中だけで完結しない支援
  • 訓練の成果が生活や社会参加につながること
  • 専門職がそばにいなくても続いていく関わり

そうしたものを含めた、構造としての言語療法です。

これまでの言語療法を否定したいわけではありません。
医療・療育・介護の現場で、多くのSTが誠実に積み重ねてきた実践があって、今があります。

ただ、その支援が制度の枠の中で完結してしまうとき、
「その人の人生の中で、ことばはどう使われ続けるのか」という問いが、置き去りにされてしまうことがあります。

本当は私たちは、評価の時点でその人の生活や背景を見ています。
誰と話すのか、どんな場に戻るのか、何に困りそうか。

それなのに、支援のゴールは「セッションが終わること」になってしまう。
それはSTの専門性が足りないからではなく、そうならざるを得ない仕組みの中で働いているからです。

だからこそ、新しい言語療法は「技法」ではなく、「在り方」から考える必要があると感じています。

私の活動

 

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