「言いたいことが伝わらない」―アンケートから見えた生活の困りごと

「言いたいことが伝わらない」―アンケートから見えた生活の困りごと

約600名が参加した「失語症の日」アンケート

私たちNPO法人りじょぶ大阪は、2020年に4月25日を「失語症の日」として記念日認定していただき、毎年、全国規模で啓発イベントを開催してきました。

 

2026年4月25日のイベントに合わせて、私たちは事前・当日にアンケート調査を行いました。回答をお寄せくださったのは、当事者・ご家族が約350名、言語聴覚士が約180名。イベント全体の参加者は約600名にのぼりました。

胸に残った、当事者の声

自由記述の欄には、胸に残る言葉がたくさん並んでいました。

 

「言いたいことが伝わらない」 「外見では障害が分かりにくい」 「情報処理の速さについていけない」

 

これらの声の背景には、就労の場面、行政の手続き、交通機関の利用、司法の場面など、実に幅広い生活課題がありました。窓口で急かされてしまう。会話のスピードに追いつけない。そもそも「障害があること」自体を周囲に理解してもらえない。

 

失語症も高次脳機能障害も、いわゆる「見えない障害」です。見た目では分かりにくいからこそ、周囲の理解を得ることが難しく、当事者ご本人が孤立感を深めてしまうことも少なくありません。

症状は違っても、困りごとには共通点がある

そして今回のアンケートで印象的だったのは、「症状は違っても、困りごとには共通点がある」ということでした。社会に参加すること、必要な情報にアクセスすること、この二つの難しさは、失語症の方にも、高次脳機能障害の方にも、共通して見られたのです。

 

「制度や地域支援が分断されている」「そもそも社会に知られていない」という声も多く寄せられました。これは当事者お一人おひとりの問題ではなく、社会の仕組み側が抱える課題だと、私は受け止めています。

 

次回は、この共通する困りごとに、私たちはどう向き合っていけばいいのか、私なりの考えをお話しします。

私の活動

 

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