言語聴覚士「浮田弘美先生」による発語失行セミナーpart2のお知らせ
私が師事している浮田弘美先生のセミナーご案内です!
10月6日(水)「発語失行」について目から鱗のお話がありました。この記事では、失語症・発語失行について、頭がごちゃごちゃしている言語聴覚士のみなさんに、前回の内容を少しシェアします。
今更ながら、失語症について簡単におさらい!
話せばわかる失語症・・それそれ!話せば失語症ってわかる
そして、話さなければわからない失語症
この発言から始まりました。そして
- 言語障害を知るには発話を知ることが大事!会話場面の方が、検査場面よりも重要
- あなたは会話場面を観察していますか?
- どんな会話をしますか?
- 言葉を引き出していますか?
- その発話を分析できていますか?
何も言わない患者さんに対して「失語症だよね」と言われても、わからないはずです。話さないとわからない。
話しにくそう、努力性がある=発語失行の合併と安直に結び付けていませんか?さらに
失語症で声が出ないはあり得ない。これは失語症ではない
声がでないから失語症というのは、定義が間違い。
たしかに発症直後に発声・発語があっても、そのあと、発声がみられない人もいます。こうした人は、発話をした瞬間に自分が話せないことにショックをうけて、声を出さなくなったのであって、失語症によって声が出なくなったわけではない
つまり、発声の練習を失語症者に実施するのは、どうか??ってことですね。
さらに、意味がないセラピーは罪悪でしかない と続きます。はあ・・画面の向こうで表情が固まっているSTさん(私もそうですが)目に浮かぶ。
失語症の方に、「あいうえお」の練習をしていませんか?そんなセラピーを受けた失語症者に対しては、まずはその練習のクセを取り除くことから始めなくてはなりません。
う・・責任重大ですよね。
運動性・感覚性失語という分類は、ナンセンス⁉
言語聴覚士以外が、失語症の方のタイプを分ける時に、運動性失語症・感覚性失語症という言葉を使うもので、ついつい使ってしまいますが、用語は大事ですよね。そうではなくて、失語症を分類する基本のきは、流暢性。非流暢か流暢かが大事。ここに発語失行があるのかどうかが、関わってくる。ただし、非流暢であっても、発語失行があるとは限らない。
メモとして貼りますね。Bensonによる非流暢性失語症の症状は
- 発話量低下
- 努力性増大
- 発語失行
- 句の長さの低下
- プロソディ障害
でした。
臨床をしていると、目の前の失語症の方にどうしたらいいのか?おろおろしてしまいがち。こんな時こそ、しっかり定義を確認して、問題点を考えていきたいものです。さらにきっちり定義していくと発語失行は音韻学でなく、音声学的問題であると・・・
この日のセミナー感想についてはこちら
セミナーのお知らせ
11月24日(水)19時~
発語失行パート2を開催します
お申込みはこちらから。前回の動画もお申込みできます。
浮田弘美先生からメッセージ
前回(10/06実施)は発語失行そのものの定義や言語症状についてザックリとお話ししました。しかし、実際、私たちが臨床場面で最も多く接するのは、純
粋発語失行(純粋語唖)ではなく、発語失行を伴っている失語症、つまりブローカ失語の患者さんです。そこで、今回はブローカ失語に焦点をあてて、お話
しします。ブローカ失語、あるいは非流暢性失語について日頃から抱いている疑問・質問、意見をお寄せください。出来る限りおこたえしたいと思います。
また、前回、発語失行は「音韻論的」障害ではなく「音声学的」障害であることをお伝えしました。そこで、今回は知っていて損はない(と思う)構音動作
とその指導方法をお話ししようと思います。是非、ご参加ください。
脳コワさんオンラインアカデミーのお知らせ
脳コワさんオンラインアカデミーについてはこちらをご参照ください→アカデミーについて
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