満月の夜に

満月の夜に

今日は満月。あまりおまじないとかスピリチュアルなことを信じない私です。例えば、満月の時に財布をフリフリするとか、今月はこれを書き出そうとか。定期的に自分を振り返るタイミングとして活用するのはいいかもねーくらいの感じです。でもね、満月には新しいことを生み出す力があると言うのを信じています。

満月の日には出産が多いって聞いたことないですか?最近は自然分娩が少なくなってるので、あまり統計的には相関がないみたいです。

でも私実際に、1人目の出産が満月の日だったんですよ!個人の小さな産院で、その日は5人も!こんなの経験しちゃったら、信じますよねー

あの日お昼ぐらいからお腹が痛くなりました。でもドラマで見る陣痛ってもっと激しいから、これは違うのかなあとか思いながら、のんきに運動したほうが安全だと思いマンションの周りをぐるぐる歩いたりしていました。そうこうしているうちに、旦那が帰宅して、「なんかお腹がすごく痛い!陣痛かなぁ?」と伝え、車で産院に。この辺りからどんどん痛くなってくる。でも、もっと痛いだろうなぁーとか呑気に構えている私。ちょうど病院に着いたのは22時ごろでした。

地域で有名だったその産院は、ちょうど1ヵ月ぐらい前に院長先生が首を痛めて、休職中。息子さんが院長代理。とは言え、たぶん、まだ30代半ば。そんな時にどんどん来る妊婦さんを、手際良くケアするのは助産師さんと看護師さん。

到着した私を診察して「あ、この子の方が早いわ!」とすぐに2人で顔を合わせ「あなた、こっちの部屋ね」と。まるでパズルを組み合わせるように、妊婦さんのお部屋と分娩室を手配していたんですね。すごいわ、慣れてはる!あちこちの部屋を回り、ばたばた分娩室に連れて行ったり、まぁ、あの2人は休む間もなく働いてました。

予想通り、前から待機している妊婦さんを抜き、私が先に分娩室に。「もうすぐだけど、促進剤を使ったら早いよ。どーする?」と聞かれ、「えっと、どーしよ。あ、夜中過ぎたら29日になるから、なんとなく28日がいいな」と思って「使ってください」と伝える私。そのあとにお医者さんがようやく来て、促進剤を打ってすぐに産まれたわけ。助産師さんがいたら、マジで医者、要らんな…と思った。だって15分もいなかったもん。

思えば初産だったのに、あの子は楽ちんだった。

で、そのあとも後ろが控えているから、「あなた二階の自分の部屋に戻れるよね?」と言われ、私、歩いて階段を登って、次は入院する私の個室に。これあとで、公園デビューした時にママ友に話すとびっくりされるんですよね。よく歩けたわね!って。脚がガクガクしてたのは覚えていて、手摺につかまりながら階段を登ったのですが、そーゆーもんか?と思ってので、笑。だって、そのくらいバタバタしてたんだもん。自分でできることは自分でしなきゃと思ってました。

あの日、助産師さんと看護師さんがやたらと「今日は満月や。やっぱり多いわ」と言って、キビキビ働いていたんですね。そして次の日、新米ママさんとデイルームでおしゃべりしてる時、誰かのお母さんが来て「昨日は満月だったから多いねー」と。

まぁ、この体験があるから、月の満ち欠けと、自然の摂理は何らかの関係があるって信じてます。

さて、今日は2021年、最後の満月。

これまであった様々な経験を全て昇華して、自分自身の生まれ変わりを祈念したいところです。

私の活動をご紹介

 

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください