障害について知る~「壊れた脳 生存する知」ブックレビューNO3
昨日は知る権利と義務について書きました。
さて障害について知るということは自分が障害によってどのような問題が生じるのか予測できるということになります。これは非常に大きな力となります。
大体やりそうな失敗も見当がついてくるから、ちょっとやそっとじゃ驚かなくなる。
高次脳機能障害は障害に対する気づきが得にくいという特性があり、これが回復や代償手段を用いるのにさまたまでとなってきます。なので、いかに自分の障害や症状について知るか、気づくかということがポイントになってきます。
- そのためには知識としてまずこういう障害があるんだと知る
- 次に体験したこととその知識を結びつける、つまり、こんな問題がある、こんな困難がある、それはこういうわけなのかと理解することです
- その後にでは次こういう場面ではこういう問題が生じるのではないかと予測をする見当をつけるという段階に進みます
全ては、知識から始まる。なので障害について知るということは、その人の回復を助ける非常に重要なポイントなのです。
私達だって、「なんとなく不調」「意味もなく体調が悪い」そんな時は原因を知りたいですよね?そしてどうしたら回復するのか教えて欲しい。原因が分かり、回復の方法がわかれば次にそういった状況にならないように気をつける、体調管理をするという流れではないでしょうか?むやみやたらに流れてくる健康情報をもとに、色々なことを試しても回復する道のりは遠のくばかりです。障害について知らされていない高次脳機能障害の多くの方は、このような回り道を、何年も何年もしているのです。
2021年2月の土曜日19時~NPO法人Reジョブ大阪でこちらの本のブックレビューをFacebookライブ配信しています。
支援について一緒に学びませんか?
現在オンラインアカデミーの会員募集です。当事者のインタビューをまとめた記事だけではなく、もっとリアルな声を掲載。長年支援をしてきた先生方のセミナーや動画も閲覧できます。さらに月に1回の交流会や読書会などのイベントに無料参加できます。詳細はこちらをご覧ください。
LEAVE A REPLY