遠くに住んでいるからこそ、心配なことがありますよね。 声が聞きたいだろうなと思って電話を 入れてあげようという気持ちはよくわかります。しかし、顔が見えない、音声だけの電話でのやり取りは、たとえ軽度の失語症の方でも難しいものなのです。そして親しい家族の声だけに、ご本人は何とか電話で話したいという気持ちが募り、できない自分...Read More
言葉が話せないからと過保護になりすぎて、あれもこれも全て家族がしているという家庭もあります。電車やバスに乗るなども難しいのではないかと思いがちですが、ヘルプマークや緊急連絡先などを書いた紙をもってもらって、自立できる方法を考えてみましょう。始めは遠くから見守ってでもいいのですが、1人で出かけたい時に出かけられることは、...Read More
家族さんの中には、失語症を学ぼうと様々な本を探される方も多いですね。しかし医療関係者向けに書いてある本は、あまりおすすめしません。学術的で医学的な本は、多くの症状を網羅するように書いてあり、ご本人様にカスタマイズしたものではないのです。リハビリテーションメソッドも書いてありますが、それは専門職が評価して選ぶものです。な...Read More
言葉がスムーズに話せなくても、知的機能に低下はありません(合併している人もいますが)なので、本人の前で「この人は~」とか口に出すのは控えましょう。自分のことは聞こえていると言うか、理解ができていることが多いです。よくあるパターンとしては、「いつになったら喋られるのですか?」「困るんですよ、何を言いたいのかわからなくて...Read More
話せないことをが目立つために、「話せるようになってほしい」と訴える家族さんが多いのですが、話す前にまず「聞く力」をつけることの方が大事です。 外国語の習得でも同じで、まずは理解することからですよね。 コミュニケーションは言葉以外でも図ることは可能です。特に失語症のある人は、言語以外の情報を、持てる能力をフル発揮して受け...Read More
失語症になってコミュニケーションが難しくなり、暗い表情をしているご本人を前に、何かできないかなと思う家族さまは非常に多いです。そこで、家族さまにどのような関わりが良いか、そして家族ならではの関りについてお話ししたいと思います。 早く治ってほしい、少しでも喋ってほしいという気持ちはよくわかります。だから「何かしゃべって...Read More
さて嚥下障害の倫理的ジレンマって聞いたことがありますか? 多くの人が最後の最後までこだわるQOLが口から食べることです。もうすぐ息を引き取る間際に、家族さんが望むものは、「声が聞きたい、少しのお水でもいいから飲んで欲しい」です。ごっくんとするところを見ると、「あー生きているんだなぁ」と実感するようです。誰も、そんな時に...Read More
さて、食べたくない人の問題があります。認知症、特にレビー小体型認知症の人とかでしたら、幻視、違うものが見えたりしますね。周囲からしたらあり得なけれども、本人の中はお茶碗のご飯の中に虫が見えるとか、おかずの中にわけわからないものが見える、本人にはそれが見える、だから嫌だって、それは当然です。他にも、毒が入っているとかよく...Read More
先日、嚥下障害者における「人生の最終段階における包括的な支援」について話をしてきました。私はこの仕事をして19年、嚥下障害の方は相当な数を経験してきましたが、いろんな症例と家族さんがいます。 亡くなったけれども、本当に良くしていただきましたと感謝していたご家族さんも結構います。本当はもうちょっと上手くいったかなと、医...Read More