爬虫類脳といわれる脳幹について~言語聴覚士というお仕事~
先日、福祉の現場で働く人向けに高次脳機能障害について研修を行ってきました。その内容を、今日からブログに書いていきます。
この研修の目的は「誤った支援をしない」ことです。忙しい現場で細かい評価は難しいのですが、お互いにとってデメリットでしかない誤った支援方法がよく見られてとても残念!この日は皆さん、本当に熱心にメモしてました。支援の場で活かされることを願っています。
まず脳の働きについてお話ししてきました。
福祉の現場では脳の画像もなければ、受け取る情報提供も非常の少ないのです。「脳梗塞後遺症」これだけしか書かれていない提供書をどれだけ見てきたことか・・どこの梗塞やねん!原因は何??みたいなことを、提供書に向かって呟いておりました。なので、今、目の前にいる人から、脳のどの部位が損傷したのか推測するしかないことが多いです。
なので、脳の働きについて、基礎を押さえておくことはとても大事!!
爬虫類脳、哺乳類脳、人間脳ってなに?
これは進化の過程から脳を大きく3つに分けた考えで、アメリカの進化学者ポールDマクリーン博士が提唱したものです。
生命を維持する機能がぎっしり~脳幹~
まず最も原始的な脳である爬虫類脳、脳幹です。脳幹は呼吸や嚥下、自律神経や覚醒など生命に関わる機能がぎっしりと詰まっています。そのためこの脳の機能は「生きている」と表現されます。
ここが傷つくと、生存に関わります。重度の障害も残りやすく、呼吸のパターンが崩れたり、嚥下障害になったり、意識障害が残存することもあります。必殺仕事人という番組をご存知ですか?彼が刺しているのは脳幹ですね。大脳では、一刺で必ず殺すことは、ほぼ、無理!
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