失語症 アーカイブ - 2ページ目 (17ページ中) - 言語聴覚士のお仕事( 2 )

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支援者の正義が本人を苦しめる時 ― 「本人のため」が本人を置いていかないために

支援者の正義が本人を苦しめる時 ― 「本人のため」が本人を置いていかないために

第1回でご紹介した担当者会議で、支援職Aは何度もこの言葉を繰り返しました。   「自己決定」「自己責任」   確かに重要な概念です。でもその場で私には、ある違和感がありました。   自己決定と自己責任は、必ずセットでなければならないのか?   「責任が取れないなら、決定してはいけ...Read More
言葉が少ない=意思がない、ではない ― 見えにくいコミュニケーション障害

言葉が少ない=意思がない、ではない ― 見えにくいコミュニケーション障害

第1回でご紹介した担当者会議の後、本人からこんな話を聞きました。   「頭に入らなかった。うん、って頷いていたけど、あれは聞くのに精一杯で。納得していたわけじゃない」   この言葉を聞いたとき、改めて思いました。   頷きは「納得しました」ではない。「聞いています」のサインかもしれない。 ...Read More
第三者返答は悪なのか ― 必要な支援と、本人を消してしまう支援

第三者返答は悪なのか ― 必要な支援と、本人を消してしまう支援

「第三者返答」という言葉を聞いたことがありますか?関西学院大学のオストハイダ・テーヤ教授が2005年に提唱した概念で、「話しかけてきた人の見かけの印象などから、意思疎通が問題ないにも関わらず無視して、一緒にいる人に返答すること」と定義されています。 たとえば、日本語堪能な外国人が注文しているのに、店員が隣の日本人に確認...Read More
話せる人が代表になっていないか ― 本人の声が聞こえなくなる支援の場

話せる人が代表になっていないか ― 本人の声が聞こえなくなる支援の場

こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。いつもはオンライン言語療法の仕事をしていますが、今年は委託する言語聴覚士も増えてきたので、少しずつ現場に足を運んでいます。今日からは、ある事例を通じて、臨床で強く感じた「違和感」について考えていきたいと思います。 うなずきは本当にイエスなのか? 担当者会議に同席したときのことです。...Read More
社会が変われば、生きやすくなる〜当事者・家族が求めていること〜

社会が変われば、生きやすくなる〜当事者・家族が求めていること〜

「失語症は個人の病気」——そう思われてきた時代は、終わりを迎えつつあります。   今年の失語症の日記念イベントで実施したアンケートでは、当事者・ご家族・支援職の方々から「社会への提案」がたくさん寄せられました。その声は、諦めや嘆きではなく、具体的で力強いものでした。      ① まず「知...Read More
第7回失語症の日メンバーの振り返り—反省と手ごたえ、そして秋へ

第7回失語症の日メンバーの振り返り—反省と手ごたえ、そして秋へ

今年の「失語症の日」、全国18会場以上で開催することができました。関わってくださったすべての皆さん、本当にありがとうございました。   ライブ配信でも振り返りをしたのですが、せっかくなのでブログにもまとめておきたいと思います。     いちばんの反省——失語症の人に届けることの難しさ &n...Read More
「言葉が出ない」だけじゃない〜失語症者が日常で直面している3つの壁〜

「言葉が出ない」だけじゃない〜失語症者が日常で直面している3つの壁〜

「失語症」と聞いて、多くの方は「言葉が出にくくなる障害」とイメージされるかもしれません。でも実際には、その影響は日常生活のあらゆる場面に及んでいます。   今年の失語症の日記念イベントで実施したアンケートには、当事者・ご家族・支援職の方々から多くのリアルな声が集まりました。そこから見えてきた、3つの「壁」をご...Read More
「失語症の日」ってご存じですか?〜当事者・家族・支援職の声から見えてきたこと〜

「失語症の日」ってご存じですか?〜当事者・家族・支援職の声から見えてきたこと〜

みなさんは「失語症」という言葉を聞いたことがありますか?   脳卒中や事故などで脳にダメージを受けることで、言葉を話したり、聞いて理解したり、読み書きしたりすることが難しくなる障害です。日本には現在、約50万人以上の失語症者がいると言われています。   そして毎年4月25日は、「失語症の日」です。 ...Read More
支援法ができた“その先”へ ――失語症・高次脳機能障害と社会参加のこれから

支援法ができた“その先”へ ――失語症・高次脳機能障害と社会参加のこれから

高次脳機能障害支援法ができたことは、 とても大きな一歩だと思います。 医療の場だけで終わらせず、 生活や地域、社会参加まで視野に入れて支える。 その方向性が、ようやく制度の言葉になりました。 ただ、ここで立ち止まって考えたいことがあります。 法ができたことは、ゴールではありません。 むしろ、ようやく「入口に立った」とい...Read More
回復できたはずの人が、社会から離れていく ――失語症リハビリが途切れることで起きている「見えない損失」

回復できたはずの人が、社会から離れていく ――失語症リハビリが途切れることで起きている「見えない損失」

失語症のリハビリが十分に受けられないことは、 当事者にとって大きな苦しみであると同時に、 社会全体にとっても静かな損失を生んでいます。 特に、その影響が大きいのが、現役世代です。 「働きたい」という気持ちは、失われていない 失語症のある人の多くは、 「もう一度働きたい」「元の生活に戻りたい」と願っています。 調査でも、...Read More