セクハラと記録されちゃう脱抑制~高次脳機能障害~

セクハラと記録されちゃう脱抑制~高次脳機能障害~

数日、こもって、本を書いています~

これは、私の天職かもしれない。全然、疲れないもの。

シリアスな話を、あえて明るく書いてみました!読んでみてください。出版になったら、さらに、もう一回読んでくださいね!

今日は、脱抑制について

高次脳機能障害の症状、社会的行動障害の中で最も問題になるのが、脱抑制です。これは、思いついたらすぐに行動してしまう、すぐに口に出す、感情をそのまま怒ったり泣いたり笑ったり、ようは本能のままに見える症状です。前頭前野、いわゆる「デコピン」するところですが、ここが、人間の脳の中で一番最後に進化した部分です。社会的生活を営むのに、非常に大事な部分です。脳の色々な部分とネットワークでつながっていて、周囲の様子に合わせる、その場にそぐう行動を取るなど、人間にしかない行動をつかさどる部分なので、この部分が損傷したり、この部分につながるネットワークがうまくいかなくなったりすると、そのような社会に適応したような行動が取れなくなります。

なので、一番、社会人として問題になる部分というような言い換えもできるかと思います。

男性の患者さんの場合、問題になるのがセクシャルハラスメント、セクハラ行為ですね。気が付いたら看護師の手を握っているとか、思わず体を触ってしまうとか、唐突に「胸が大きいねえ」「ねえ、彼氏いるの?」と聞いてしまう。今の一般の社会ではこれらの行為は、完全にセクハラです。これが元々の性格かどうかは病前の患者さんを知らないと分からないわけですが、とにかく、このような言動があれば、はっきりとカルテに「セクハラ行為あり」などと書かれちゃいます。でも本人は結構、悪気がない時もあるので、これまた質が悪い。「自分、何言ったんや」とびっくりしていることもある。記憶障害があれば言ったことを忘れてしまい、あとから「こんなこと言ってましたよ」と言われてびっくり。

でも、ちょっと話がそれますが、こんなおっさん、日本の社会にはまだまだいますよね。そして、このように、男性の行為だけをセクハラとするのは、逆に性差別かなぁと思う時もあります。確かに、世の中で女性のセクハラはとても特別なことのように思うかもしれませんが、病院内では女性のセクハラは普通にあります。同じ行為をしているのが、おばあちゃんの患者さんだと、なぜか問題にならないんですよねー。例えば、若い理学療法士の先生にスリスリしちゃったり、担当の看護師に「あんた不細工やから他の人がいいわ」とわがまま言っても、特におばあちゃんの患者さんの場合は許される。むむ。これってどうなん?って思わないでもないですが(笑)

私の活動をご紹介

 

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