おはようございます。言語聴覚士の西村紀子です。この記事では見えない障がいと言われる『高次脳機能障がい』・『失語症』についてお伝えします。ご本人・ご家族・言語聴覚士を始めとする支援者の方が少しでも生活における困りごとと背景について理解することができるよう書いていきます。 最も高次である「遂行機能」について さて、高次脳機...Read More
前回は記憶機能の三つの分類、「言葉にできるエピソード記憶」「身体で覚える手続き記憶」「作業の間だけ覚えておく作業記憶」について書きました。では、こうした記憶の機能が障害されるとどうなるのでしょうか? エピソード記憶で言えば、「過去の出来事が思い出せない」というものがあります。ドラマチックだから、よくテレビや映画になりま...Read More
私が師事している浮田弘美先生のセミナーご案内です! 10月6日(水)「発語失行」について目から鱗のお話がありました。この記事では、失語症・発語失行について、頭がごちゃごちゃしている言語聴覚士のみなさんに、前回の内容を少しシェアします。 今更ながら、失語症について簡単におさらい! 話せばわかる...Read More
引き続き、高次脳機能障害について。 ある日突然、脳卒中や頭部外傷などによって脳が器質的に損傷したことによって生じる場合を、高次脳機能障害と定義する時があります。この中には脳のこの部位が損傷したら、こういう症状が出ますよという、昔からちょっとわかっている「失語・失行・失認」または「半側空間無視」とかそういった古典的な症状...Read More
私は、2021年1月から、ルポライターの鈴木大介さんと、高次脳機能障害・失語症の方を対象にインタビューをして、冊子を毎月発行しています→「脳に何かがあったとき」 今回、この当事者インタビューをもとに、就労におけるこまりごとを、一緒に研究してくれるメンバーを若干名募集します!職種は「作業療法士」「心理士」「看護師」で...Read More
ルポライターの鈴木大介さんと、高次脳機能障害・失語症の方を対象にインタビューをして、冊子を毎月発行しています→「脳に何かがあったとき」 今回は、大手居酒屋チェーン店で働く槇田さん、昨日の続きです。 病院・生活・就労それぞれ環境が違いすぎる 病院と生活では環境が全く違います。「日常生活」や「社会生活」への適応が困難になる...Read More
失語症は大きく分けで2タイプ、非流暢性失語症と、流暢性失語症に分けられます。前回は、非流暢性失語症の方とのコミュニケーションについて書きました。では、流暢性の方はどうするか?について話します。 流暢性の失語症とは 流暢性の方は、発する音に注目しなければ、一見、ペラペラと、スムーズに話しているようにみえます。イントネーシ...Read More
このブログは、こちら「言語聴覚士によるオンラインセミナー」でお伝えした内容のなります。動画と資料をご希望の方は、こちらまでお申込みください。 大きく分けて2タイプ 失語症は古典分類といわれるだけでも8タイプ、その他、大脳皮質の内部の損傷による失語症とか、さまざまなタイプがありますが、めちゃくちゃ乱暴にわけてしまえば「非...Read More