行動しない人へ「失われた過去よりも、得られない未来のほうが惜しい」

行動しない人へ「失われた過去よりも、得られない未来のほうが惜しい」

私は言語聴覚士として、20年以上、脳卒中や頭部外傷による後遺症がある人、またはパーキンソン病などの進行性疾患の方に対して、コミュニケーション支援を行ってきた。そして2018年にNPO法人Reジョブ大阪を、2019年にオンライン言語リハビリを事業化した。ま、起業の勉強もせずに行動したものだから、数年はぐちゃぐちゃだった。今も、まだまだしょぼくて、常に現状に不満!な状態ではある(笑)

でも、唯一、後悔していないのが、起業したことである。起業してからの5年を振り返ると、後悔することが山のようにあるが、それよりも、もし起業していなかったら得られなかったであろう現在と、これからの未来を失う方が100倍以上も惜しい。

失語症・高次脳機能障害の方の言葉から

さて、私がかなり魂を込めている事業の一つに、失語症・高次脳機能障害の方の当事者インタビュー冊子「脳になんかがあった時」の事業がある。ま、これが大変っす!と言いたくなるくらい大変。毎月、冊子を出すなんてことをなぜ始めたのだろうかと思うくらい、ちょっと止まるとすぐに滞る・・毎月お届けなので、止まっている時間はない。

それでもこの事業が好きなのだ。ま、社会的意義は、後日に書くとして、当事者の声がとにかく響く!私はぜひ、これを一般の人に読んで欲しいと思っている。

その中の一つを紹介します。

病気になって障害が残った。障害ばかりを気にして何もしない人は、命よりも障害を見ている気がします

脳卒中cafe主催 山中千尋さん

脳に何があったとき 2023年10月号

この言葉は、とても示唆に富むと思っている。脳卒中など脳の病気になった、事故にあった、そのため、麻痺や失語症・高次脳機能障害などの後遺症が残り、これまで通りの生活が難しくなった。仕事に戻ったが、これまでの自分と違う。ほとんどの人はそうした悩みを抱える。しかし、そうした中でも、

これからどうするか?を考える人と、なんでこんなことになったのだろうか、タバコをやめておけばよかったのに、病前の自分はこんなキャリアがあったのに・・等々、そればかり考えている人がいる。この差はなんだろうと思っていたが、山中さんの言葉で少し整理ができた気がする。

こんなことを言うと、失語症・高次脳機能障害の人、家族から、「あなたは言語聴覚士で、当事者でないからわからない」と言われるかもしれないが、私は当事者や家族に言いたいのではなく

病気もケガも、障害もないのに、過去ばかり見て、将来を見ない人に伝えたいのである。現状が不満なのに、その原因を過去にばかりもとめて、未来への行動をしない人に伝えたいのである。または過去に得られたものに固執して、もう不要なのに、むしろ邪魔なのに、そればかり見ている人に伝えたいのである。

脳卒中や事故で、ある日突然、当たり前の日常が奪われた人たちが、どのようにそれを受け入れ、乗り越えてきたのか、今も模索しながら歩いているのか、そういうストーリーをぜひ、健常といわれるあなたにこそ読んで欲しいと思っている。自己啓発本よりも、必ず心に響きます。

「脳に何かがあったとき」少し読んでみたい方へ

こうした人たちの言葉を届けたいと思い、1,000円で、冊子郵送なら1冊、PDFであれば気になる号を読めます。こちらがお申込みフォームになります

↓↓
冊子過去号2号分PDFお申込み

冊子については、クラウドファンディングのサイト記事をご参照下さい。諸々、紹介しています。
こちらのリターンも、もちろん大歓迎です!
↓↓

 

 

私の活動をご紹介

 

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください