高次脳機能障害者の声なき声〜言語聴覚士というお仕事

高次脳機能障害者の声なき声〜言語聴覚士というお仕事

 

ぼくは◯◯と言います。今度、X月Y日で、4Z歳になります。ちょうど病気になってから、7年になります。
子供がいて、妻もいます。30代半ばから会社を経営していました。
趣味は、お酒、競馬、パチンコ、麻雀でした。よく遊びました。
仕事は、めちゃくちゃたくさんしていました。引き継いだ負債も必死で返済しました。
病気になってからは、リハビリをして、作業所にも一人で行ってました。
ある日、てんかんで倒れて、今は妻に送ってもらってリハビリに通ったり、ひとりで留守番しながら過ごしています。
この病気を医師から伝えられた時は、「一生治らない」と言われました。でも、絶対に治してやるとおもってます。でも、やっぱり難しいので、なかなか完璧には治らないです。
高次脳機能障害について、たくさん調べました。全国に50万人もいるのです。
こんなにもいてるんだと思って、たくさんいろんな会にいって、いろんな人と接してきました。障害を持った人の気持ちがわかるんで、それを伝えたい、難しい病気であると思っているので、だからたくさんの人に知ってほしい、その思いで僕は自分で文章を書いてみました。

高次脳機能障害という言葉をご存知ですか?脳卒中や頭部外傷など、脳に損傷を負った後遺症の一つです。詳しい症状は国立障害者センターのHP、こちらをご参照ください。
記憶や注意力の低下、頭の回転が遅くなる、コミュニケーション能力が低下するなど、社会生活や人間関係構築に障害をきたすことが多いものです。
そして、手足の麻痺と違って、見た目ではわかりにくく、見えない障害と言われています。

この引用した文章は、ある患者さんの作文です。彼は、若くして発症、それまで生きがいとして取り組んできた仕事を失いました。そして、自分に残された唯一の役目は「高次脳機能障害について、知ってもらうことだ」と思い、何枚も何枚も作文を書いて、この障害についてどこかで話をしたいと願い、提案し続けてきましたが、取り上げれてくれる場所はありませんでした。

私は、ふとしたきっかけで、この患者さんと知り合いました。そして、長年の彼の思いを形にしたいと強く思うようになり、このたび、同意を得て、ブログに転載することにしました。

  • 医療者にでさえ理解されにくい高次脳機能障害がどのようなものなのか?
  • 退院したあと、家庭や社会の中で、どのような思いを抱いて生活をしているのか?
  • 今の医療は、こうした人たちが必要とするリハビリや支援を行えているのか?

そんなことを、考えながら、書いていきます。少しでも多くの人が、この障害についてだけでなく、高次脳機能障害を呈した当事者の思いについて知ってほしいと願っています。

*連続して読んでいただけるように別カテゴリーを設けました。「言語聴覚士のお仕事>高次脳機能障害者の声」をポチしてください。時間をかけて少しずつ投稿していきます。

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