「私は悪くないのに」理不尽な思い・・高次脳機能障害や失語症の支援 No3

「私は悪くないのに」理不尽な思い・・高次脳機能障害や失語症の支援 No3
さて、私が高次脳機能障害や失語症の支援を自分のライフワークと決めたほんとの理由は・・

共通する理不尽な思い

私は悪くないのに、一生懸命なのに、なぜ差別されなくちゃいけないのか?

という、理不尽な想いを抱えながら、10代を過ごしてきたからです。

私は、8歳の時に、事故で父親を亡くしました。普通に出勤して、帰らぬ人になりました。損傷がひどくて,死に顔を見せてもらえず、左手の指先だけシーツの先から見せてもらえました。
こんな話を聞くと「可哀そうに」と思うでしょ?でも、世間はそうではなかった。
父親が死んだので、自動的に「母子家庭」ですね。
今でこそ、シングルマザーは、多くなりましたが、40年前は、ま、かなりの差別をうけました。
父親がいない家庭の子供は、しつけが行き届かないね
普通の服を着ていると、習い事すると、母子家庭なのに贅沢
一部の教師は
勉強ができても、母子家庭だから、いい高校(私立)にはいけないね

就職も、いいところは無理だね
そんなことを、普通に「面と向かって」言われるたびに
なんだと!!と、それを一生懸命、クリアしてきました。
しつけに関しては、お行儀がいいほうではないので、ま、これは置いておくとして(笑)
勉強は相当、がんばりましたよ。常にトップでしたもん、田舎ですが。でも、
それは、それで、「母子家庭なのに、うちの子は塾に行かせてるのに・・」と、言われる
どっちやねん!ですよね。
そして、みんな、悪気ないというか、親切のつもりで言ってくる人もいるから、問題は深い。

わかってもらえない理不尽さ

病気や怪我で、ある日突然、高次脳機能障害になった人達もそうですね。
障害のせいでうまくいかない、本人も一生懸命。
なのに、「なんやあれ!」とか「ちゃんとしてください!」とか、はたまた「迷惑」「めんどくさい」とか言われて、はじかれてしまう。
事故の被害者で、高次脳機能障害になり、数か月のリハを終えて、復職した女性が、職場で、心無い言葉を言われるたびに
「でも、私は、悪いことをしたわけではないし
あなたたちよりも、仕事は出来へんかもしれないけど、愚痴も言わずにがんばってる」
そう、自分に言い聞かせているそうです。
わかる・・・わかりすぎるくらいわかる、その悔しさ、理不尽さ

家族も同じ思いを抱えている

今、思えば、未亡人となった私の母親は、その差別の中で、必死だったと思います。
だからめちゃくちゃ教育ママでした。そこで、私と母親の関係は悪化。
世間がそんなことを言わなければ、のんびりした母娘の関係でした。
聴覚障害のお子さんをもったお母さんが
「子育てを楽しみたかった。この子には、体罰に近いことまでして、厳しく育ててしまった。健常の子供のように勉強ができるようにって、その思いで一生懸命だった」と、講演で言っているのを聞いて、あ、私のお母さんと一緒だ!と思いました。
「悪いことをした。可哀そうなことをした。だけど、差別されないように、あんたのためを思って一生懸命だった」
と、有名大学に進学、結婚、出産と、いわゆる世間で言われる、ハードルを越えるたびに、言われました。
ホントは、障害になった家族のことを心配している
なんとか社会に戻ってほしい
そんな気持ちで、はっぱかけて、関係が悪化している家族もたくさんいます。
そして、この障害は、周囲の人はほとんど理解していないので、家族の努力が伝わらない。
「ひどい嫁と言われます。何が悪いの?別に普通じゃない?悪者にしようとしてるって、私はいつも責められるのです。
でも、本当は、私だって言いたくない。心穏やかに過ごしたいんです。」
辛いですよ。八方ふさがりです。
高次脳機能障害になって、失職して、自宅に引きこもっているだけでも大変ですよ。
コロナ禍でわかるでしょ?これまで一定の距離を保っていたから、家族はうまく回っていたけど
ずっと一緒だと、もう「マジでいや」そんな家庭はたくさん、たくさんありました。
同じですね
これまで仕事ばかりで、自宅にいなかったご主人が、ずっといる
このストレスが想像できる女性は少なくないはず!
家事を担当してた主婦が、料理も掃除もうまくできずに、生活が回らない
仕事の後、家事をして、子供の面倒をみて
男性のかた、「それ、無理やろ!」と思いませんか?
本人も、家族も、新しい生活の中で、もがいています。そんな声がたくさん、たくさん、届きます。
こちら、よろず相談をどうぞ。

私の活動をご紹介

すべての人が、自分らしく社会参加できる、自分の力を活かして稼げる「幸福な経済圏」が作れたらいいなと思って活動しています。

  • 当事者の社会参加と家族ケア・啓発活動
    NPO法人Reジョブ大阪
  • スマホやタブレット、PCで!言語聴覚士によるオンライン言語リハビリ
    くるみの森 オンライン言語リハ
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  • 当事者、支援者、家族がともに学び合うオンラインサロン
    脳ケアゼミ
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  • 本を出版しました!
    現場19年、大阪の元気な言語聴覚士が、患者から学んだ人生の処方箋。
    コロナ禍の中、先行き不透明な時代にこそ、多くの方に読んでほしい!
  • 講演・研修多数
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