「関わりたくない」ポロっとでる本音・・高次脳機能障害や失語症の支援 No2
さて、では、こうした人達の支援がなぜ進まないか?
ここから先は、覚悟を込めて書きます。
はっきり言って「面倒」「手がかかる」「非効率」だからです。
例えば、高次脳機能障害で記憶があいまいな人には「何度も、何度も」同じ説明しなくてはいけません。
勘違いも多くて、何度も問い合わせがきます
本人はあせっているので、口調がきつかったりします
そうなると、対応する人は「なんだよ!何度も言ったじゃないか」って気になるのです。
言葉がうまくまとまらない人は、もう、いったい何を言いたいねん?というくらい、ぐるぐる同じことを言っています
注意が転換できない人は、それこそ、同じことを繰り返し言います。
やってられない。こんなことに時間を取られていたら、自分の業務が終わらない。
ま、私も、病院に勤務しているときは、外来で高次脳機能障害の人を担当していたのですが、よくよく受付に人に怒られましたよ
「西村先生の患者さんが、こんなこと言ってます!なんですか!」
と、呼び出される。
「仕事を増やさないでください」
これも何度言われたことか・・・
でも、これ、ほとんどの病院で起こっていることです。
医師でさえ「高次脳機能障害の人を受け持っていると、診察時間が長いって怒られる」そうです。
でもね、この障害のことを知らないので、苦情を言っている相手に、悪気はない。なんとかしてよ!って気持ちだけ。ここがポイント。
「やってられへん・・・」一言でまとめるとこんな感じです。
相手を責めたいわけではないと思います(いや、そうであってほしい)
ある塾の経営者も
「発達障害の子供がこなくなったら、スムーズな運営ができるようになった。気の流れがよくなったんです」と
これを仕事の効率化、仕組化の例として、自慢げに話をしていた。
正直、水をかけてやろうかと思いました。
でも、悪気ないんですよね・・
単に、労働生産性をあげて、みんなが自由に働ける環境を作りたいと、思っていて、悪人ではない。
ま、そんなこんながありつつも、なぜか⁉、高次脳機能障害の方へのケアやリハに、めちゃくちゃ熱心な支援職が、一定数いるのは確か。
私もその一人で、こうした人への共感が高いのです。
ま、そもそも落ち着きがなくて、注意障害の人を見ながら「うーん、似てる」と思ってしまうので、余計に他人事に思えないということもあります。
家族のこまりごとも、よくわかる。だって、自分の子供が学習障害だもの。
特に、子供の高次脳機能障害になると、親御さんの気持ちがわかって仕方がない。
一生懸命なわが子を見て、そしてうまくいかない現状を見て悲しい。
そして、何かしてあげることができない自分が悔しい。
わかるわ!と、ついつい、相談事にのってしまって
「そんなのでは仕事にならん」
「事業ができない」
ま、いろいろ言われます、笑
息子のこともあるから、なんか、気になるのかな?と思ってましたが
いや、実はそこではなかった
ほんとの理由は・・
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