意図的な感情表出~バイスティック7原則~

意図的な感情表出~バイスティック7原則~

引き続き、小口将典先生のお話。今日は、意図的な感情表出です。私たちの、原始的な欲求の一つに、ありのままに自分の感情を表現をしたいという欲求があります。赤ちゃんや小さい子供はそうですよね。ところが、成長して、社会性を身に着けていく中で、この人の前では出しではだめ、この場ではダメなど、感情をコントロールして生活しています。ある程度のコントロールは、円滑に、多くの人が社会生活を営むために大切ですが、抑え込みすぎたり、どこで出していいのか、どの程度なら出していいのか、そこが全くわからないまま生活していると、破綻しちゃいます。

 

安心できる支援者や、安心できる場所を知ると、利用者は涙を流したりとかあります。自分の感情を出してくるっていうことがあります。

その時に 私たちは涙を拭いて頑張りましょうとかは、言いません。むしろ感情を出していただきます。それだけその人との関係が深まっている、信頼できているから、その人が感情出せるわけですよね。私たちは、利用者が自分の感情、思いを遠慮なく表現できるように、支援をしていきます。

 

これ、わかる!たぶん、多くの言語聴覚士さんは共感するのではないでしょうか?

言語室は、病院内で唯一、自分と言語聴覚士だけという、話し相手しかいないという特殊な空間。そこで、ぼろぼろっと、またはわーっと泣いちゃう患者さんはたくさん、たくさん見てきました。泣けるってことは、感情が出てきたんだなと思って、「そうですね」と

ティッシュを渡して、傾聴です。

神経心理ピラミッドって聞いたことがありますか?人間の高次の脳機能を支える最も下にある土台は「意識」です。起きているか、起きていないか。覚醒しているか、していないか。

そのうえが「感情」です。感情が平坦であったり暴走している時は、記憶も、思考もできません。なので、それまで無表情であった人に、感情が出てくるってことは、大事な回復の兆しなのです。

私の活動をご紹介

 

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