旅立った娘から学んだことNo1〜ワーキングマザーの知恵〜
今日、娘はアメリカに旅立ちました。2年前、迷いながらも大学受験をし、そのあとhomestayにいったアメリカに惚れ込み、いきなり、留学を決意したのです。資金を稼ぎ、大学を探し、そして受験。英語も特別な教育を受けたわけでなく、YouTube、BBCなどネット頼りでした。その精神力たるや、親ながら感心したものです。何よりも、夢中になって夢を追いかけている姿に安心しました。娘はいつも何かにチャレンジするのが好きな子供でしたから。
娘が教えてくれた3つのこと
子育ては親育てと言います。私は、娘からとても大事なことを学び、この気づきを守り通しました。そして、自信を持って、これを若いママたちに伝えたいと思って、今、このブログを書いています。何かの参考になると嬉しいです。
手が込んだ家庭料理はいらない。それよりも、子供と話そう!
アトピー体質だった娘のために、私はすべて食事を手作りしていました。子供が寝ている時間に下ごしらえをしたり、常備菜なども活用し、短時間で食卓を整えていました。ある日、雑誌を眺めていて、グラタンとか子供が喜びそう!と思って、ホワイトソースを作り始めたのです。その時、娘は何か言いたがっていたのに「ちょっと待って」と制して、台所にこもってました。そして、しばらくしてリビングに戻ると「こうして、待っててん(待ってたよという関西弁)」といって、怪我をした指をティッシュで押さえていました。この時、3歳。1歳の弟と並んで絵本を見て私を待っていたのです。
私はすぐに、自分がした大きな過ちに気がつき、「ごめんね」と心から謝りました。本末転倒です。まずは、子供の声に耳を傾けること。これに勝るものはありません。この日、食べたはずのグラタンは、私の記憶に全く残っていません。だけど、娘の表情は、今も鮮明に思い出せます。
子供は小さな心と身体で、実は頑張っている。言い出さないだけ
娘は、親がいうのはなんですが、幼少から利発な子供でした。教えなくても字を早くから読み書きし、話す言葉も応答もなかなかなものでした。なので、「才能を伸ばすのが親の役目」と思い、小学入学前に、あれこれ「中学受験」に向けた通信教育をしらべ、教材を取り寄せました。娘はすらすらと解くではないですか。これはぜひ勉強に力をいれなくては!と思いました。
しかし、この時、保育園が超少数派の小学に入学し、学童にも行き、親の私も就職という大変な時期であったのです。彼女なりに一生懸命だったことに気がつきませんでした。1週間目に、教材に手をつけなくなった娘に「なんで、しないの?」と言った私に、娘が言った言葉は
「私はがんばってる!なんで、もっと、もっとって言うのよ!」
でした。出来る子、頑張る子には、なんとなく、たくさんのことを提供して、才能を伸ばすことが親の役目だと思ってしまいがちですが、一歩間違えると、子供を潰してしまう可能性があります。子供は、小さければ小さいほど、親のために無意識にがんばってしまうもの。そこに気がついてあげることが大切です。以後、私は一度も「がんばりなさい」と、言うことはありませんでした。今後も、言わないと思います。
個性的で何が悪い!堂々と我が道を行け
娘は、勝気で我が強い女の子でした。ゲームで負けそうになるとボードをひっくり返し、見たいテレビや欲しかったものがなかったら「楽しみにしていたのに!」と泣きわめく。テストたるもの、1位を必ず狙う。、売られた喧嘩に泣き寝入りなんてしない。あれもしたい、これもしたいと、いつも何か活発に動いて、じっとしていない。
息子は真逆でした。自分の意志より和をよしとする。勝ち負けにはあまりこだわらない(吹奏楽のコンクールを除いてですが)コツコツ自分がしたいことを、自分のペースで取り組む、のんびりしている。
「二人を足して2で割ったら楽なのに」
こうつぶやいた私に放った娘の名言は
「そんなの、平均的でつまらない二人ができるだけじゃん!」
その通りです。大人は管理しやすいかもしれませんが、個性を明らかに潰してしまいます。知らないうちに、大人は自分の都合に合わせようとしてしまう傾向があります。職場でもそうです。個性的な社員は、確かに扱いにくいかもしれません。でも、みんなが同じであれば、集団でいる意味がありません。個性あふれるからこそ、あなたがあなたでいるからこそ、価値があるのです。
私は今でも、二人の子供の違いを楽しんでいます。真逆であるからこその、相乗効果を実感しています。新年に読んだカルロス・ゴーンさんのお言葉
「アイデンティティーを失わず、多様性を受け入れる」
これは、子育てにも重要な視点かと思います。
LEAVE A REPLY