もっと知りたい失語症その2~失語症の方からの質問にお答えします~

もっと知りたい失語症その2~失語症の方からの質問にお答えします~

みなさん、こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。
オンライン言語リハビリ「ことばの天使」と、NPO法人Reジョブ大阪を運営しています。
これまで失語症について、たくさんの質問を頂きましたので、前回に続き、質問ごとにまとめて、お答えしようと思います。今日は失語症の方からの相談です。

YouTubeでも発信していますので、ぜひご覧になって下さい

ことばの天使・オンライン言語リハビリ – YouTube

言葉が出ないストレスから、家族に当たってしまう。どうしたらいいですか?

気心が知れた家族だからこそ、つい、当たってしまう。そしてあとで後悔する。わかります・・

落ち着いた時に家族に謝る
ついついきつい態度をしてしまったと
伝えましょう。

この言葉があるとないとでは、家族の方の気持ちも随分違います。

家族の方も、「きっとストレスが溜まているのだな」と、割り切って受け止めるのも大事かもしれません。
適度な距離感といいますか、いい加減=良い加減とも言います。

 

どのように障害者手帳を取得すればよいですか? 

麻痺がない方は特に、退院したあと、しばらくして手帳を取ろうと思った場合、診断書を書いてくれる先生をみつけるのに苦労します。
なので、入院中に、手帳の申請については情報をもらっておきましょう
使わなくてもいいので、申請をしましょう。
お守りだと思っておけばよいのです。

そうはいっても、申請していないよという方は、まずは地域にある「障碍者就業・生活支援センター」や、「高次脳機能障害 相談窓口」に連絡してみてください。

制度の関係で、失語症は身体障害者手帳の対象になります。
日常会話がなんとかできて、麻痺がないとなると、なかなか申請が難しいです。
高次脳機能障害として申請する人も少なくありません。そのあたりを含めて、相談してみて下さい。

 

障害者雇用と一般雇用どちらがよいですか?

これもよく相談されます。一概に言えないのですが、障害者雇用になると、どうしても給与面の条件が下がります。
しかし、業務量などは調整してもらえるというメリットがあります。

再発リスクに応じて判断する。
残業がない、無理をしなくてもよい。

そうした条件を、周囲の職員にわかってもらうためにも、障害者雇用であると明確にしておくとよい場合があります

 

今のご自身の体力や能力から判断し、無理のない範囲で選ぶことをお勧めします。
体力がついてきて、能力が回復してきたときに、一般雇用を申し出るとこともできるように「定期的に面談してほしい」などの、希望をお伝えしておきましょう。

 

次回は、支援職の方からの相談になります。

相談は公式ライン
https://lin.ee/QwpnNS5

またはこちらのフォームにご入力ください。
https://forms.gle/Mpox1XBcRTiLeGyn6

私の活動をご紹介

 

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