高次脳機能障害をもちながら会社に戻ると、ここが困った!
見た目でわからない高次脳機能障害者
軽度の人は、医療でも福祉でも対象になりにくいのです。
どうしたらいいのだ!という人がたくさんいることを知って、インタビュー記事をまとめるプロジェクトを立ち上げています。
こちらのブログでもシェアしていきますね!
さて、今日は、どうみても穏やかな印象の男性について。事務のお仕事をしています。
通勤・電話 当たり前のことがめっちゃ難しい!
まさに通勤地獄
「通勤が、最初にある難関です。電車での通勤だ大変だった。通勤が一日の中の最難関だったりします。会社についたらもうへとへとでした。人混みの中、どっちに進んでいけばいいのかわからない。突然、人にぶつかるんです。急に立ち止まらないで、振り向かないでと願いながら通っていました。向こうに渡りたいのにタイミングが計れないんです。行きたい方向に行けない、こんなこと何度もありました。通勤時間を少し変えるだけで全然ちがいます」
いや、これわかる・・田舎から大学進学に伴って大阪に出てきた私。ほんとに向こう側に渡れなかったもん。みんな歩くの速すぎるやろ!!最近はスマホとか見てる人もいるから、マジで危ない・・向こうに渡るタイミングを図っているときに、反対からぶつかってこられる危険性もある。
おまけにうるさいのよね、アナウンスも。そりゃ情報の選択が難しくなった当事者は大変だろうな。
電話の取次ぎができない
「話の内容をすべて覚えられないんです。「~課の~さん」とか連続でいわれると覚えらない。メモしようにもスピードが追い付かない、メモの場所を忘れる、メモをなくす、そんなこんなでメモの活用までも一苦労でした。今はメモの場所は覚えていますが、失くすのが恐くて、メモした内容にもう用がなくなっても捨てるのが恐いんですわ。
おまけに、電話に出る前の仕事に集中するまでに時間がかかる、結果、めっちゃ仕事が遅くなってしまう。電話だけでも、誰かが担当してくれたら楽、他の仕事も進みます。」
そうですよね、簡単にメモをとりましょうと言われても、メモを代償手段として使いこなすまでには、何段階ものハードルがあるのです。これ、当事者と支援者で感覚がずれるところですね。他にもずれてしまうアドバイスはホントにたくさんあるみたい
認識のずれ、あるある事例
- 頭の中が整理しにくいのであれば、ゆっくり考えながら話をしてみたらどうでしょうか?
ゆっくり話せと言われても、浮かんだ言葉が消えて行くんですよ!だからあせるです。
- 今朝は頭が働かないよ、どうしたらいいでしょう?
少し休むか、散歩に行ったらどうでしょうか?
頭が働くはずのゴールデンタイムである午前中にこうだったら、今日、一日なにもできない!休んでいる場合ではない!
あ・・そっか、午前が勝負と言っていましたね。
- その情報をもっと早く聞いておきたかった!急に話がきたら困るんですよ。
あ・・だって、重要な会議の前だったから、他の情報を伝えるのを控えていたのに、逆効果?
合理的配慮って、言うは易く行うは難しです。
だからこそ、インタビューを重ねて知恵を集めたいと思っています。
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