相手を思いやるたった一言が、人の命を救うこともある〜私の行動を変えた本〜
誰かのためになりたい、力になりたい。でも、お金も物もない
そもそも自分が役に立つのかもわからない。それに、おせっかいじゃないかしら?
そんな気持ちが湧いてきて、せっかくの善意にブレーキを踏むことがありませんか?こちらの本を書いた高橋恵さんは、70歳を超えてから「おせっかい協会」を立ち上げて、世の中に「おせっかいをしていきましょう」という活動をしている方です。出版を記念しておせっかい協会が作成したこちらの動画をご覧ください。
彼女の命を救ったこの言葉
高橋さんは、戦後、母子家庭で育ちました。働いても働いても貧乏で、ある日、思い詰めたお母様は、一家心中を覚悟します。その時のこのエピソード。昨晩、私は子供に読み聞かせながら、またまた涙がこぼれそうになりました。
しかし、ちょうどそのとき、家の玄関に紙切れが1枚挟まっていました。そこにはこう書かれていました。
どうか希望を失わないでください。あなたには3つの太陽があるじゃありませんか。今は雲の中に隠れていても必ず光輝く時があるでしょう。どうかそれまで死ぬことを考えないで生きてください。
3つの太陽とは、子供である私と、姉と、妹のことです。その紙を読んだ母は泣き崩れ、私たち3姉妹を抱き寄せました。
こうして一家心中は思いとどまり、お子さんを含め4名の命が救われたのです。メモをご覧になった時のお母様はどんなお気持ちだったのでしょうか?心配していてもたってもいられなくて、メモをドアに挟みに来た誰かの気持ちが、何よりも嬉しく支えになったに違いありません。こうして誰かが私を見守ってくれている、もう一度、子供のために踏ん張ろうという力が湧いてきたのではないかと思います。私たちが絶望するのは、お金や仕事がないことではなく、「自分は一人」と思った時と聞きました。たった一人でもいい、誰かが自分のことを思ってくれている、そのことが人を救います。
高橋さんの今の思いは「日本を明るくしたい」
先日、著者である高橋さんを囲んでの読書会を開催しました。その時、このエピソードについて
当時は物もお金もなにもない。でも、気持ちだけはあったのです。考えるよりも、相手を思い自分ができることすることが大切なのです
と、語っていました。
- 小さくてもいい、相手のために何かしてみる
- 結果や評価を気にしない、おせっかいではないか?と中暑しない
- やらなくて後悔するよりも、やって後悔する方がいい
そんな思いを強くしました。今、高橋さんは、この本に手書きのサインをし、友人が折った鶴を入れて、注文があった人に送っています。「著者がここまで売り込んでいるのは見たことがないよ」と言われたそうですが、そこまでしている原動力はただ一つ、
この本を読んで、みんなに元気になって欲しい。日本を明るくしたい。
おせっかいおばちゃんが激減した今の世の中、自己責任という名のもと助け合いということが減っている気がしませんか?そして、そんな世の中が決してハッピーに思えない方は多いのではないかと感じます。この本は、読めば必ず元気がでる本です。クリスマスシーズンに、1冊でも、誰かのためにおせっかいをやいて、本をプレゼントして欲しいと願っています。
文響社
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