僕が障害を認めるまでNo5~高次脳機能障害者の声なき声

僕が障害を認めるまでNo5~高次脳機能障害者の声なき声

昨日に引き続き、NPO法人エスペランサ代表の岡﨑さんが講演用に書いた記事、今日が最後となります。私が彼を知ったのは「交通事故の被害者で、NPOの代表をしてすごい活動をしている人がいるらしい」と、友人が噂を聞きつけてきたことからです。このNPO活動はほんとにすばらしく、彼の高次脳機能障害ならではの特性が存分に活かされていると思います。

NPO設立だ!養護施設に暮らす子供に笑顔を届けたい!

事故から22年。思いが募って、法人を設立した。そうしたら、今度は、何でも出来ると思われ、自分が当事者だと言っても誰も受け入れてくれない。
特性の部分を「別人格・都合の良い記憶障害」「NPOやってる人間が何を言うてるん?」と馬鹿にされ見下される。そんなことが山ほどあります
でも、こんな僕だからできることがあります。
先を見通す力がないからこそビッグプロジェクトに挑戦できるんです
結果を気にしてたらできませんよ。
営業だって、思い込んだら一直線!いきなり企業や役所の受付に行って寄付を頼み込みます。これ、普通できないですよね。

NPO活動を通じて変わっていく

涙にしても笑いにしても、止まらない
そんな症状がある僕ですが、NPOの活動通じて、社会性が身に付いてきたと思います。
この障害の改善方法は脳への刺激、脳への刺激がないと改善しないです。そして何より大切なのは、社会に出ること、人の役に立つことが一番の薬だと思う。
障害を負ったことで自分のこともままならなくなり人の支えが必要になっても、人の役に立っていると思えることで、自尊感情・自己肯定感の引き上げにもなり自信を持って社会で生きていけます。脳への刺激がないと改善しないです。

最後にNPOの活動について

僕が支援しているのは、養護施設に暮らす子供たち
施設は自己決定の機会がないし、与えられない。そうすると自信が持てないし、自尊感情や主体的なきっかけを与えない。
だから、心に寄り添う大人の存在が大事なんです。細く長く付き合って欲しい。施設を出た後も関わっていくことが大事なんですよ、命的にも社会的にも死なせないのが大事です。
毎年、エスペランサカップというイベントを開催しています。参加する施設が増えて費用が増えています。寄付をお願いします!こちらNPO法人エスペランサのHPです。

最後に

高次脳機能障害の症状は、人それぞれです。それでも共通するのは「生活上の困難さ」と「社会との関わりの大切さ」です。原稿にはもっともっとたくさんの困りごとが書かれていましたが、今回は割愛しています。それほどたくさんあったのです。先日、参加した講演会で、医師が「障害とは、生活障害を被る者という意味。障害を被るのはだれか?誰が障害を感じているのか?個人の問題でなく、何か一つ欠けると生活が難しくなる社会の作りが問題ではないか」と語っていました。たくさんの困難さを抱えながらも、前向きに進んでいる岡﨑さん、それは周囲のサポートがあってこそ。

そんな彼が行っているNPO活動はほんとにすばらしく、もっともっと私たちも社会に対してできることがあるのではないかと思います。お読みいただきありがとうございました。

 

 

私の活動をご紹介

 

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