「インタビュー冊子交流会開催」当事者と家族を退院後に襲う2度目の闇

失語症・高次脳機能障害の人のインタビュー冊子『脳に何かがあったとき』インタビューにご協力いただいた方はもうすぐ100名!たくさんの方にご協力頂き、感謝しかありません!インタビューを続けることで、私がこれまで知らなかったことがたくさんありますが、その一つが、「退院後の闇」と、表現されることです。
一度目の闇は、意識が戻った頃
脳血管疾患は、ある日突然、発症します。意識が戻った時に、今までと違う自分、状況を認識した時に、「死にたい」などの心の闇が襲うと言う。これは、病院に勤務している人は熟知していると思います。それでも、なんとか回復し、自宅に戻ることになる。そこで医療職はゴール達成だ。「退院、おめでとうございます」と見送る。
2度目の闇は、自宅に帰ってから
ところが、当事者や家族にとってここからが大変で、しんどい毎日が待っている。多くの人は、「自宅に一人でいると、どんどんマイナス思考になってしまう」「不安で押しつぶされそうになる」と言う。これが退院後に襲う、2度目の闇。
一人で過ごしていると、時間はたくさんあるが、やることがほとんどない。家族がいるとしても、24時間一緒にいるわけではないので、話す相手もいない。おまけに、思ったよりも、動けないし、何事もうまく行かない。脳も疲れて、やたら眠い。こうした体験や不安を共有できる人もいない。将来が見えない。これでは、「脳卒中後の鬱」などではなく、誰でも鬱っぽくなってしまうだろう。
交流会開催!ゲストは高次脳機能障害と麻痺について発信「ずーみーさん」
さて、今回、2025年2月に取材させて頂いた「ずーみーさん」をゲストに、交流会を開催します。30代のはじめに、2度も発症し、麻痺と高次脳機能障害が残ったずーみーさん。退院後、どのような葛藤を経験し、今に至るのか、また、これから何をしようと考えているのかを語って頂きます!後半は、参加者と交流を行います。
概要:
失語症・高次脳機能障害者のインタビュー冊子「脳に何かがあったとき」第12回 交流会
- 日時
- 2025/8/1 (金) 19:00 – 20:30
- 場所
- オンライン
- ゲスト
- ずーみーさん
- 参加費
- 1,000円(冊子・脳ケアゼミ会員無料)
お申込み:https://nounani12.peatix.com/view
第12回 冊子交流会 ゲスト ずーみーさん
ずーみーさんは、生まれつきの脳血管疾患であるもやもや病が原因で、脳梗塞を発症。その後、処置した血管から出血し、左麻痺と高次脳機能障害が残ります。若い当事者がいないことで、自身がとても不安だった経験から、SNSで等身大の日々を投稿しています。
ずーみーさんの Instagram → @zoome1126
今回の交流会では、インタビューの “その後” のストーリーはもちろん、発症から現在に至るまでの貴重なエピソード、
冊子だけでは伝えきれなかった思い、そして、参加者の方からの質問にもお答えします。
参加者には、2025年2月号のPDFをプレゼント!
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