知ることから始まる~言語聴覚士のつぶやき~

知ることから始まる~言語聴覚士のつぶやき~

私が、このブログで、時々、ぷんぷん!と、失語症や高次脳機能障害を理解してくれない医師に対して怒ったつぶやきをしているのですが

最近は、脳神経外科の医師と話をすることが多く、仕事についてお伺いすると

いや、そりゃ、たしかに、術後の経過には関心が高くても、その後の後遺症を「あまり知らない」と言われても、仕方がないかもと思えてくる。

勤務先によっては、次々に手術が入ってきますからね。そういう病院は術後は、バトンタッチですから。

こんな話を聞いて、ほんとびっくりですよ

朝は5時半から採血、診察などしました。7時から9時まで、カンファレンスを教授からレジデント(研修医)までやりました。9時から翌日まで手術もありました。とにかく皆は仕事が大変だって、苦しんでましたが、僕はレジデントと生き生きとしていました。性にあったのか、ぜんぜん、苦でなかったです。

ある病院に勤務になった時は、そこは、外来の患者さんを脳神経外科医は週6日が担当していて、他の科は麻酔科しかなかった。仕事はほんとにハードだった。手術も、30時間越えるのが、ありました。長時間の手術も、術者と助手が全く交代なしで、そういうこともしばしばありました。眠くなったら、棚のところで、かーっと寝るって感じでやってました。

さすがに、医療事故の問題がクローズアップされてからは、こんな状況は劇的に改善されていると思われますが、関西のある有名な病院は

「医師はこうもり生活」と言われているくらい、寝泊まりが病院とか・・

こうなると、やたらと「いい病院に行きたい」も考えもの。近隣の病院で対応できるものは、なるべく近隣で。ここも分担ですね。

医師とリハ職も、役割分担

この数年、私は「なくそう未診断・無支援・失職・2次障害」をテーマに
高次脳機能障害や失語症の人の支援を行ってきました。
診断はもちろん医師がするものですが、リハ職の評価も、退院後の生活には非常に大事です。評価で「平均値以上なので、問題なし」と報告をあげたり「リハは不要です」と評価したりしても、その患者さんも家族も、退院後の生活で、これまで通りに様々なことができなくて、困っている人が本当にたくさんいるのです。
なぜ、リハ職の評価が適切でなかったのかについては、考えるべき要因はたくさんあるのですが、一つに、高次脳機能障害や失語症がある人の退院後の生活を知らない、知る機会が少ないことがあります。
もう一つ、言語聴覚士についていえば、嚥下障害に関わる時間が多くて、高次脳機能障害や失語症がある人の評価やリハの時間が少ないのではないかと思っています。
この仮説について、アンケート調査をしたいと考えています。
言語聴覚士さんアンケートにご協力お願いします!!
職域の拡大になるように働きかけをしたいと思っています。脳卒中協会の会報に掲載いたします。
謝礼あり。当事者である鈴木大介氏と岡崎憲司氏、言語聴覚士西村が感情抑制について語っている動画となります。
アンケートはこちらです

私の活動をご紹介

 

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