治る認知症ってなに?特発性正常圧水頭症〜言語聴覚士というお仕事〜
医療と健康、そしてリハビリの情報〜言語聴覚士というお仕事〜本日もよろしくお願いします。
治る認知症って、聞いたことありますか?これは、私が養成校で、15年以上前に習いました。外科手術で脳の器質的病変を治療できるからなのです。
これまでに書いた認知症、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、レビィー小体型認知症は、すべて神経細胞が非可逆的に変性していくものばかりでしたので「進行性」です。
特発性正常圧水頭症(INPH)ってなに?症状は?
私たちの脳は、脳せき髄という液体が、日々作られ還流しています。この脳脊髄液が異常に頭に溜まってしまう事で、障害を起こす病気を水頭症といいます。
水頭症には脳脊髄液の流れが止まってしまい脳圧が上がるタイプと、脳圧が上がりにくいタイプがあり、この脳圧が上がりにくい「正常圧水頭症」があり、さらに原因不明のものを「特発性正常圧水頭症」と言います。
出典;カラダラボ
3大症状として「歩行障害」「意欲の低下」「尿失禁」が挙げられます。
歩行はやや外また(ここがパーキンソン病との違い)の小刻み歩行で、転倒しやすくなります。
そして、これは脳脊髄液を吸収させると改善します。手術で図のような流れ道を作るのです(シャントと言います)現在は、脳実質に侵襲が少ないのでLPシャントが増えているそうです。
車椅子で入院、歩いて退院という、そんな方も多いそうです。
ガイドラインBefore After
この疾患のガイドライン作成が2004年、当時、手術数は年間200件以下
その後、2008年の改定をへて、現在年間3000件以上!
患者数がそんなに増えるわけがないので、これは、診断ができる医師が増えた結果ですよね。ということは、未だに、発見されずに、困っている人達が多くいるかもしれません。
治療効果が高いので、3大兆候が見られる方を知っていたら、CTやMRIのある病院に受診を勧めてみてはどうでしょうか?
転倒を繰り返すうちに、骨折や硬膜下血腫や、脳外傷など、次なる疾患を引き起こしてしまいかねません。
画像検索者 ヨキンコ
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