「面談の練習は必須!」高次脳機能障害と失語症の方の復職・就労支援

「面談の練習は必須!」高次脳機能障害と失語症の方の復職・就労支援

おはようございます。言語聴覚士の西村紀子です。この記事では見えない障がいと言われる『高次脳機能障がい』・『失語症』についてお伝えします。ご本人・ご家族・言語聴覚士を始めとする支援者の方が、少しでも生活における困りごとと背景について理解することができるよう書いていきます。

面談の練習は必須

とっさに言われたことに対して、言葉がでないのが失語症の方の特徴です。例えば、こちらご利用者さんのTwitterのつぶやきから転記します↓↓

 

今から障害者職場センターで初訓練。ドキドキする

自分の得意なこと苦手なことを上げましょうて言われたけど、元々苦手。

苦手のことばっかし浮かぶ。。で、脳静止

さて3日あとのTwitterには

障害者職業センターでこないだ全く出来なかったやつ、今やったら一応できた。

得意なもの、不得意なもののやつ。今はパソコンでやったから出来たんかな?それと1日の疲れかなぁ。とりあえず良かった。

パソコンに頼りすぎてるの、解消せんとなぁ

 

なぜできなかったのか?もともとパソコンの作業をするつもりでセンターに行ったものの、想定外の面談!

驚いて、言葉にならず、あせったために、認知資源が枯渇してしまったという典型例です。

そして、自宅で落ち着いて、自分のペースで取り組んでみたらできたというオチ。

この例から考えることは

1 事前の準備がないと、通常できることもできなくなる。口頭でのやりとりは、瞬時の反応
相手のスピードにあわせることが要求されるので、焦りやすい

2 失語症の方は、即座の反応が難しいだけでなく、焦ることでより言葉もでなくなるし、認知資源を枯渇してしまう。

3 脳損傷の方は認知資源が枯渇しやすく、充填するにも時間がかかるので、失敗体験をすぐにリカバーしにくい。次の日ならできたというのは、認知資源が充填され、脳疲労も回復した状態だったから

4 文字ベースは自分のペースでできるので、口頭よりも簡単な場合がある

5 「できなかった」という失敗体験としないようにアドバイス・支援が必要

こんなことも言えないのかと、自己肯定感を下げないために

そのためには、事前準備の必要性を伝え(準備したらできる)、読み原稿の準備と想定問答をしておくこと。「素の自分を見てもらったらいい」と言われるかもしれませんが、準備をしなかったら、素ではなく、いつもより低いパフォーマンスになる可能性が大です。それでも「慌てると、言葉が出にくくなる」ことを知ってもらう機会に活かすという目的であればOKです。

意味もなく「できなかった」と落ち込むことは避けるよう、準備をして、支援をしていきたいと思います。

私の活動をご紹介

すべての人が、自分らしく社会参加できる、自分の力を活かして稼げる「幸福な経済圏」が作れたらいいなと思って活動しています。

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    NPO法人Reジョブ大阪
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    ことばの天使 オンライン言語リハ
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