言葉はその人の無意識を表す~言語聴覚士のお仕事~

言葉はその人の無意識を表す~言語聴覚士のお仕事~

私は言語聴覚士になって、もう、どれだけの人とお会いしてきたのだろうか。病院に勤務しているときは、患者さん、家族さんだけでなく、職員もたくさんいる。こう考えると、すごくたくさんの方とお会いして、そして話をして来たな・・と感慨深い。

言葉の裏にある言い訳

言語聴覚士という仕事は、コミュニケーションが苦手になった人を支援する仕事なので、一生懸命、非言語情報からもその人が何を伝えようとしているのか、探ろうとする。発する言葉の真意を探ろうとする。

おまけに、病院という組織の中では、ひじょーーーーに立場が弱いもので、他の職員(医師とか看護師とか特に、笑)に対して、どう言ったら伝わるのか、私の意見を聞いてくれるのか、作戦を練る。その時、大事なのが、相手の言葉の真意を探ることである。ここでも、そう!なので、もう、人の言葉の中に、「この人はどんな人?本当は、何が言いたい?」をつねに考える習性がついてしまっている。怖いよね。私の子供は、早々に「おかあさんには嘘がつけない」と悟ったくらいだ。

言葉というのは、自分が自覚していない、無意識を表す。言葉だから、顕在意識じゃない?と思うあなた、違います。ぽろぽろっと出る言葉には、真意が表れています。

  • この子、勉強が嫌いで困ってるの。主人はエリート大学出身なのに→ 子供ではなくお義母さんを自分を比べて焦っている
  • あの人たちは上手にお金を儲けているけど、私にはそんな才能がないので、地道にしています→ 本当はうらやましい
  • なかなか真剣に働いてくれる人がいなくて困っている→責任転嫁。自分が問題に向き合うのが面倒
  • 糖尿病になりやすい家系みたいで、気を付けているけど→食事制限する気がない
  • 本当は〇〇したいけど、時間がなくて→本当にしたいわけではない、本気が足りない

まあ、人のことはわかるけど、自分もきっとそうなのだろうなと思う。気が付かないから、こわい、こわい。

日記を書いてみよう

音声言語というのは、流れて消えてしまうので、私は文字化することをお勧めしている。読み返してみると、たくさんの気づきがあります。私なんて、今年、何度も「習慣を変える」「本を読む」と書いているか。見返して笑えます。途中から「しゃべりでなく、文章で勝負したい」とか書いている。

その割には、していない・・・・本気でなかったということだ。単に、今と違う自分になりたかっただけ。

そんな私が、失語症・高次脳機能障害の方のインタビューをもとに、本気で記事を書いています!一度、チェックしてみて下さい。クラウドファンディングは1月26日まで!

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私の活動をご紹介

 

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