子育てで最も大切なことは自立!〜私の行動を変えた本〜
私は読書が大好きです。これまで多くのことを教えてくれたのも本です。ここでは私の行動を変えた本について書いていきたいと思います。
最初の本は、明治の女性、加藤シヅエさんの著書「「愛・仕事・子育て」すべてが生活」です
加藤シヅエさん
加藤シヅエさんは、私が最も尊敬する女性です。
明治生まれの貴族のお嬢様ですが、当時の炭鉱労働者の生活を見て、「女性から母性を奪うのは貧困だ」「多産地獄から救わなければならない」と、産児制限運動を始めます。
もちろん、時代的に危険思想と見なされ、ご乱心と新聞には書き立てられ、親戚からも非難の嵐。それでもひるまず、戦後は 初の女性国会議員として活躍します。
仕事と子育ては相反せず、一致しなくてはいけない
戦前はほとんどの女性は奴隷のように働くのが当たり前。そんな女性の哀しみへの共感から果敢にそして勇敢に社会のために働き、家庭では子供と再婚した夫に愛情深く接する、彼女にとって、仕事も子育てもすべて「愛」というキーワードでつながっており、orでなくandなんです。
自立した子供に育てる
そして、私が最も感銘を受けたのは、彼女の方針である「体験から痛みを知り、多くを学ぶ」そして「次はどうしたらいいか考える」ことです。
レールの上の石ころをどけて転ばないようにするのではなく、転んでも次にどうしたら転ばないようになるのか考えさせる。
これが「自立」につながるのです。親がいなくても一人でできることを増やす、そして、一人でできるという体験が自己肯定感を育むのだと思います。
決して、放任でもなく、深い愛情をもって、あえて突き放し、遠くで見守る。これは簡単なようで、とても難しいことです。ワーキングマザーであれば、子供を放置しているのではないかと、一度は罪悪感を感じることでしょう。手をかける時間の長さではなくて、自立につながる関わりができているかどうか、その視点で子育てを考えるきっかけとなった本です。
大和書房
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さちまるです。
くるみさんのブログ素敵ですね。
私は、既に息子が28歳 娘が24歳で家を出ていますので、
子育て中ではありません。
子ども達の自立に関しては、自分で自分の事が出来る様考えてきましたが、
出来ていたのかどうか、今は解りません。
ただ、常に自分が自立しようと考えていました。
何かの事を家族のせいにしていないか とか
家族に頼ってしまっていないか とか
その事は、冷たい事ではないのか とか
現在、4人の方々と一緒に教室を運営していまして、
まだまだ子育て中の方もいますし、
ご両親の面倒を見ておられる方もいます。
私は、現在夫婦二人暮らしなので、
ご家庭で大変な事のある方の事は配慮出来ているかどうか
不安でしたが、
くるみさんが紹介していた「西水美恵子」さんの本には大きなヒントを
頂きました。
「皆が幸せになる」です。
そんなこと・・・・とかとも思うのですが
「皆が幸せになるためには」を感情的にではなく
しっかり考えていこうと思っています。
「職場に行く事が楽しくなる」を目指して
今後もくるみさんのブログからヒントを頂きながら
進んでいこうと思っています。
心より応援しています。
さちまるさん、ありがとうございます。とても嬉しいです。「自分が自立しようと考えていた」はとても共感します。むしろ「自立した方が家族は幸せだ」という思いだけでこれまできたかもしれませんし、今後もこの言葉でたくさんのことを選択していくのだろうと思っています。子育て最中にはわからなかったこと、今もわからないこと、まだまだたくさんあります。多くの方々や本から学んでいきたいなと思います。
「皆が幸せになる」西水さんは、そのためには自分の周りの人を幸せにすることからコツコツと、と講演で話されてました。このブログも毎回、その時浮かんだ誰かが少しでも幸せに♪と思いながら書いていこうと考えてます。