【記憶補助の代償手段】病気や事故後の生活を支える方法

【記憶補助の代償手段】病気や事故後の生活を支える方法
さて、最後に記憶障害を補うための代償手段について、言語聴覚士の視点から書いていきます。
今は、スマホをはじめいくつかあります。
ポイントは、病気や事故にあう前の習慣をベースにすることです。
メモを持ち歩く習慣の人だったら、メモ帳にする。いくら便利でもスマホのアプリに切り替えるはおすすめしません。それを忘れちゃうから。
いつも持ち歩いていたカバンがあれば、それにメモ帳を入れておく。

スマホなら、使いやすいアプリを利用する。

こうしたら代償手段が定着するまでが、リハなんです。
「代償手段をお伝えしました、はい終わり」ではなくて、身に付くまで、何度も何度もリハーサルしなくてはいけません。
軽度で社会復帰している人でさえ、スケジュールや約束事を覚えるのが難しく、手帳やスマホに入力したりなどの、外部ツールを頼っています。
会議の内容の一部が思い出せなくてレコーダーを使うなどもありますね。大事なことは、文字ベースで残すは、てっぱんです。
鈴木大介さんは、手や、手首に巻いたメモ帳などに、すぐに書き込んでいます。そのあと、手帳に転記するそうです。
なぜ、身に着けたものにメモするか?なら、メモした媒体を、どこに置いたのか?忘れちゃうからです。
病気や怪我のあとの出来事を、記憶することが難しい
こちらのお悩みの方が、多いです。
でも、記憶には「再生」「再認」というものがありまして
再生はきっかけがなくても思い出せる
再認はきっかけ、ヒントがあれば思い出すことができる
再生が難しくても、再認ができる場合は多いので
なので、記録を残すのです。
自転車で転倒したあとから、目覚めたら前日の記憶が全くない、ガチ☆ボーイの主人公
毎朝、前日に書いたノートを、衝撃の顔で読んで、「あ、僕はこんな生活を送ったのか」と確認しています。
そこまで重度でなくとも
「え!これってなんだっけ」と、自分が書いた文字、記録を確認している人は多いです。
「はっ!私は誰?ここはどこ?」と、目覚めてはっきり言う
そして、目覚めてからの出来事は、ちゃんと覚えている
そんなドラマでみる場面はほとんどありません。
ちょっと曖昧、ちょっと忘れやすい、そんな人は、一見、問題なく見えます
「ちゃんと聞いてなかったの?」
「もう、ぼんやりして」
と責めないでくださいね
そして、重要な書類にサインはしてはいけません。印鑑は家族が管理する、そんな自衛策もとってください。

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