前回の続きです。 ここで、リハに関する診療報酬の流れについて整理してみます。 2002年、リハ体系の大幅な見直しとともに、言語聴覚療法の施設基準が設けられ、言語室の環境を整え、常勤で言語聴覚士を雇用する病院が増加しました。 2006年、疾患別リハ制度の導入とともに、リハ算定期限が定められました。脳血管疾患は6か月までと...Read More
今日は、失語症のリハを担う言語聴覚士の現状についてお伝えしたいと思います。 2019年に実施された「脳卒中患者・家族アンケート」調査結果の5つのポイントに「失語症という後遺症に対する支援や理解が不足している」が挙げられていました。 数ある後遺症の中で「失語症」の名前だけが掲載されていることに驚きましたが、それだけ多くの...Read More
こんにちは。言語聴覚士に西村紀子です。もうすぐ4月25日、失語症の日です。この日に向けて、失語症の方や家族の方の声を募集しています。ぜひ、ご協力ください。代筆でも構いません。 失語症の日への想い 失語症は、脳卒中や頭をけがして、左脳にある(極まれに右脳にあります)言語野ということばを司る脳の部位が損傷した結果、聞く、話...Read More
みなさん、こんにちは。私が2021年から心血を注いでいる高次脳機能障害・失語症の方の当事者インタビュー冊子「脳に何かがあったとき」 12月号は、長年支援の現場で働いたきた(それこそ〇十年!)支援職4名が、社会課題、必要な支援について語っています。前回は、就労アドバイザーの大場龍男先生と、公認心理師の山口加代子先生につい...Read More
昨日のブログを「単なる感情論だ」と研究しかしていない言語聴覚士にディスられたが(笑)、いちお、この記事は50名以上の失語症・高次脳機能障害の方のヒアリングによるものである。これは、三菱財団と厚労省の老人保健健康増進の助成をうけて粛々とすすめているもので、今月も学会で発表する予定。単なる感情でも、正義感を振り回すつもりも...Read More
「覚悟してください、あなたは生涯、車椅子生活です」「仕事は諦めてください。離婚の形をとって生活保護の申請をしてください」 脳梗塞、脳出血などの脳卒中や、頭部外傷の後遺症として、麻痺などの身体、失語症・高次脳機能障害などの認知機能に障害が残ることが多々ある。そうした人たちが、入院先の病院で言われるが、こうした「あなたはこ...Read More
オンライン言語リハビリを開始して、はや3年です。10名の言語聴覚士さんとチーム組んでいます。その中で一番指導に力を入れているのが「会話練習」です。これがなかなか難しい!でも、生活に戻った失語症・高次脳機能障害の人が最も望むのが「会話が上手になりたい」です。 そもそも、言語聴覚士の会話がなっていない さて、私は毎月、失語...Read More
失語症・高次脳機能障害の就労をテーマにした冊子「脳に何かがあったとき」は1年半を超えました!36名以上の方をインタビューして記事にしています。たくさんの出会いがあり、貴重なお話を伺うことができました。でも、それを冊子にまとめて発信するだけではもったいない!失語症・高次脳機能障害の方の就労という大きな社会課題にむけて、も...Read More
失語症の方、脳損傷をした方を対象としたカラオケ大会のお知らせについて。審査員である清水まりさん、そして私と一緒にカラオケ大会の司会を務める宮本璃佳さんについて書きました。応募締め切りの本日は、発起人である倉谷嘉広さんについて書きます。みなさん、失語症の方です。倉谷さんは、2022年4月25日「失語症の日」にもご登壇いた...Read More