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【事例から学ぶ】意思表出の重要性

【事例から学ぶ】意思表出の重要性

今回は意思表出の重要性について、事例を紹介しながら言語聴覚士の視点からお伝えしていきます。 (3)生活の事例「自分で何も決められない」: 意思表出の機会を奪われたまま成長今回は30代の女性の事例です。父が会社員、母親がパート勤務の家庭で育ち、小学高学年で事故にあいました。 高次脳機能障害の診断はつかず、退院したものの学...Read More
【事例から学ぶ】高次脳機能障害の長期回復と妻の役割

【事例から学ぶ】高次脳機能障害の長期回復と妻の役割

今回は高次脳機能障害の長期回復と妻の役割について、言語聴覚士の視点からお伝えしていきます。 急性期、回復期、生活期それぞれの事例を通じて考察してみましょう。​ (2)回復期事例「あのときは、すぐに仕事ができると思っていた」 長期回復と妻の役割 今回の事例は40代の男性です。妻と子ども二人、が大手スーパーの管理職として働...Read More
【事例から学ぶ】高次脳機能障害の意思決定支援

【事例から学ぶ】高次脳機能障害の意思決定支援

今回は高次脳機能障害の意思決定支援方法とポイントについて、言語聴覚士の視点からお伝えしていきます。 急性期、回復期、生活期それぞれの事例を通じて考察してみましょう。​ 1)急性期事例「私のトリセツ(取り扱い説明書)を作ってください」 自己決定能力と意思決定 てんかん発作で緊急入院した40代の女性のケースです。 彼女は母...Read More
【高次脳機能障害】長期回復の可能性と変化する希望がある!

【高次脳機能障害】長期回復の可能性と変化する希望がある!

今回は、高次脳機能障害の長期回復と希望の変化について、言語聴覚士の視点から書いていきます。 高次脳機能障害は、長期にわたる回復が期待できます。 ただし、2次的な問題を引き起こさない条件が付きます。 高次脳機能障害の特徴は、生活のさまざまな段階で改善が見込まれる点です。 発症直後の急性期から、脳の機能が回復し続ける期間、...Read More
高次脳機能障害者と家族の心情からみる「中途障害」の難しさ

高次脳機能障害者と家族の心情からみる「中途障害」の難しさ

今回は、中途障害としての高次脳機能障害の、患者と家族の困難さを言語聴覚士の視点から書いていきます。 高次脳機能障害は、多くが脳の疾患や頭部外傷から生じる中途障害です。 健康な日々から急に障害者となることで、これまでのアイデンティティーが崩れ、将来の計画は白紙に。 この変化に戸惑い、 「どうしていったらいいのかわからない...Read More
見た目には分からない、でも理解が必要【高次脳機能障害】

見た目には分からない、でも理解が必要【高次脳機能障害】

今回も、前回に引き続き高次脳機能障害について言語聴覚士の視点から書いていきます。 この障害は、脳に損傷が生じ認知機能に影響を与えるもので、身体の麻痺のように外見からは分かりにくいのが特徴です。 高次脳機能障害は、2008年に診断基準が確立されましたが、未だに医療関係者や一般の方には理解が不足していることがあります。 な...Read More
高次脳機能障害とは? ACPで明るい未来を考える~言語聴覚士のお仕事~

高次脳機能障害とは? ACPで明るい未来を考える~言語聴覚士のお仕事~

今日は、高次脳機能障害の理解と、将来のケアに向けた重要なステップであるACP(アドバンスケアプランニング)について、言語聴覚士の視点から探っていきます。 高次脳機能障害は、脳に損傷を受けることで、思考や記憶、行動などの認知機能に問題が生じる状態のことです。 この障害には、いくつかの症状があります。一部の症状は、特定の部...Read More
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)ってなに?勤労世代の未来と人生の再設計について

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)ってなに?勤労世代の未来と人生の再設計について

今日からは、高次脳機能障害領域におけるACP(アドバンスケアプランニング)の重要性について、言語聴覚士として掘り下げています。 私は言語聴覚士として、脳卒中や頭部外傷の後遺症である失語症・高次脳機能障害の方の社会復帰支援を行ってきました。そこには、高齢者のACPとはまた違う考えや視点が必要だと思っています。 特に、20...Read More
「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~経鼻経管栄養を併用した方~

「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~経鼻経管栄養を併用した方~

最後のケースです。 ケース③ 経鼻経管栄養をしながら、少量のペースト食を介助で食べていた70代女性 「そんな話は誰もしてくれなかった」   最後は、脳梗塞再発により、嚥下障害が悪化したケースです。 構音障害で発話は不明瞭、発話量も減少し、自分から話すことはない。 かつて自身の親を介護している時に、胃ろうで寝た...Read More
「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~発語がない女性のケース~

「食べる選択」どうしたらいい?医療従事者ができること~発語がない女性のケース~

言語聴覚士として、嚥下障害がある人にどのように関わってきたのか。嚥下障害がある人は、しばしば意思決定の機会を奪われることがあります。言葉による表現が難しくなるからです。 本日も、前回の続きになり、事例を通じて考えていきます。 ケース② まったく発語がなかった80代女性 施設の名前を伝えると、「帰るのか?」  次のケース...Read More