「あなたはもう回復しません」専門職が投げる言葉の重み~言語聴覚士のお仕事~
「覚悟してください、あなたは生涯、車椅子生活です」「仕事は諦めてください。離婚の形をとって生活保護の申請をしてください」
脳梗塞、脳出血などの脳卒中や、頭部外傷の後遺症として、麻痺などの身体、失語症・高次脳機能障害などの認知機能に障害が残ることが多々ある。そうした人たちが、入院先の病院で言われるが、こうした「あなたはここまでです」という宣言。
医療従事者がかける呪いの言葉
このドクターの言葉、リハビリテーション職の言葉、ソーシャルワーカーの言葉、さまざまな医療従事者は、正しいと思っているかもしれないが、これは非常に呪いの言葉になることを自覚してほしい。あなたはもう改善しませんよ、回復の見込みはありませんよ、医学的な事実と思われているかもしれないが、入院中の病院でそういうことが、そう言われた人はどれだけ多いことだろうか。
だが真実は違う。生活に戻った麻痺や失語症・高次脳機能障害がある人の中で、何年たっても回復する人としない人に、その後の人生は分かれている
日常生活に戻った人の中で長期にわたっても回復している人と、ほとんど回復していない人の違いは
自分はもう回復しないのだと諦めてしまう人と
回復の可能性があると信じて日々コツコツと回復に向けての行動している人の違いである
それは、レジリエンスなのか?
日々、回復にむけてコツコツと行動している人、これはこれまで障がい者のレジリエンスだと言われてきた、
いやいや、私はそれだけではないと思っている
病院でもう回復しないと言われた人は、自分の脳の中で、回復しない自分のイメージが出来上がってしまうのだ
それを覆してまで何かしようと思ったら非常に困難なことである
脳内に【自分はもう回復しない】のイメージが固定されてしまうからだ
その言葉は、説明は事実ですか?必要ですか?
よくよく考えてほしい。もう回復しませんよ、これ以上あまり改善が望まれません
そう言う言葉は、本当に真実なのであろうか?
伝える必要があるのだろうか?
その言葉自体が、障害者の回復を阻んでいるということを、根本からもっともっと自覚してほしい
希望を与える言葉を渡してほしい
障害を負った人には希望を与える言葉を入れてインプットして欲しいのだ
レジリエンスとは、回復力のこと
本来ストレスや変化などの逆境に対応し、再起する力のことです。根本からのレジリエンスを身につけることができれば、困難に立ち向かう際の武器になります。
そのためには希望と道筋を伝えることが大事である
脳卒中や頭部外傷などの、脳血管疾患はある日突然起こるものだ
そのショックを考えてほしい。
たとえ治らない可能性の高い症状が真実だとしてしても、その認識は間違いかもしれないではないか?医療も日進月歩している
科学や医療では解決できない、奇跡的な回復の例もあるのではないか?
伝えるときには、自分の狭い了見と知識からでていないか、よくよく注意をしてほしい。
COMMENTS & TRACKBACKS
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西村さん。こんにちは。
このブログをTwitterで紹介したら、
何人かの方から、西村さんも気になるコメントが。
文化を変えるのは、本当に大変ですが、
伝えないと。ですね。
いつもありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします!シェアもありがとうございました