くも膜下出血とは何か〜言語聴覚士のお仕事〜
医療と健康、そしてリハビリの情報~言語聴覚士というお仕事~本日もよろしくお願いします。
「こんな病気があるなんて知らなかった!」と今日も新患さんから言われました。ほとんどの人は「脳卒中は他人事」としか思ってません。少しでもリアルに感じて頂ける情報をお伝えしたいと思います。
脳卒中は「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」に分けられます。本日は「くも膜下出血」についてです。
くも膜下出血
脳は内側から軟膜、くも膜、硬膜の3層の膜、くも膜と軟膜の間には脳脊髄(のうせきずい)液という水があります。大事な場所なので、何重にも守られているのです。そして、脳の表面を流れる動脈が破れて、くも膜と軟膜の間に出血するのがくも膜下出血です。
80%以上は脳の動脈にできたコブ(動脈瘤)の破裂で起き、頭に衝撃的な痛み、「ハンマーで殴られたような」痛みが走ります。同時に吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
くも膜下出血は再発作を起こしやすく、発作が起こるごとに死亡率が高まります。脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血の約20%で再出血が起こります。また、血腫(出血した血が固まったもの)の影響で、脳の動脈が縮んでしまい血流が途絶える状態を脳血管攣縮といいますが、発症後4日から14日の間に約40%で起こり生命予後が不良と言われています。
救命技術が進んだ現代でも致死率は高く、最初の出血で約30%、4週間以内では約半数、さらに10年以内では60 – 80%が死亡すると言われています。
勤労世代は、過労とストレスに要注意!
くも膜下出血は、40〜50代、それも女性に多いと言われています(秋田県立脳血管研究センター)
原因としては、高血圧やストレスが言われています。確かに、私が関わった人のほとんどが発症前にはかなりの過労、またはストレスを抱えて生活を送っていたようです。多忙を極める有名人で発症される方が多いのも納得です。
私が大好きだった料理研究家の小林カツ代さんも67歳で発症。あれだけお野菜を食べて健康に気をつけていたようですが、おそらく過労が原因かと思ってます。
こちらの漫画は、起業後、働きっぱなしであったご主人が、くも膜下出血を発症、その後、退院後の家庭や復職先でのリアルな現実が描かれてた漫画です。重度な後遺症を呈したご主人との葛藤の日々と、回復の過程が描かれています。後遺症である高次脳機能障害については、後日、書きます。
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私の半分、過労とストレスでできてる気がするので気をつけます!
画像検索でお世話になります。よろしくお願いします(^-^)/
こちらこそよろしくお願いします。記事を書くの頑張ります〜
ストレスは自由に好きなことする時間が持てると、軽減するかも♪