失語症・高次脳機能障害のある人は、就労で何に困るのか?~言語聴覚士のお仕事~
私はかれこれ2年、失語症・高次脳機能障害のある人の当事者インタビューを続けてきました。毎回、思うのですが当事者の声は尊い!病院勤務の時に「言語聴覚士が行う社会復帰支援」というセミナーをよく行っていましたが、いや・・・中身が浅かったとしみじみ思う。
「失語症・高次脳機能障害のある人は、就労で何に困るのか?」これが、最近の私の鉄板ネタです。何に実際困るのか、医療者が気がつかない様々なエピソードを、背景にある失語症や高次脳機能障害の症状ごとに整理してお伝えしています。
最も困るのが雑談だった
意外や意外、本人たちが口にするのは「雑談に加われない」というお悩みです。雑談って、すごく、すごく高度な認知機能を必要としますからね。注意を分散して、みんなの話を瞬時に理解し、タイミングよく適切なことばを選んで発する。おまけに相手の表情や、空気を読まなくてはいけないですし、めっちゃ情報処理能力が必要ですよね。
でも、雑談ができないってそんなに困るの?と思う人!間違えていますよ。
確かに雑談ができなくても業務は回るかもしれない。でも、でも、1人だけ話の輪に入れないって、とても孤独なんですよ。この孤独、もっとも大きな2次障害だと思っています。
孤独を感じる→自分は必要ないの?→自分って役に立っていない?などどんどん自己否定になってしまいます。
会話力、雑談力を磨きたい!
私は「病院でもうリハビリ終了」って言われたたくさんの失語症・高次脳機能障害の方に、日常会話、そして社会的会話の力をつけてほしいと思っています。コミュニケーション能力が社会復帰の要だったりします。
じゃ、失語症で簡単な文章さえ出にくい人はどうしたらいいの?と言われそうですが、そういう人は「聞く力」の向上です!そして聞くだけでも会話に入っていると言う意識をもって頂く。決して孤独でないというメンタル面のフォローもします。
言語機能が低下していたとしても、いかにコミュニケーション能力をあげるか!そこが言語聴覚士の力の見せ所だと思います。
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