自費リハビリテーションについて~言語聴覚士のお仕事~

自費リハビリテーションについて~言語聴覚士のお仕事~

2019年にzoomを使用した失語症の方のリハビリテーションを始めました。病院や施設で、言語聴覚士が対面で行う失語症の方のリハビリテーションと比較して、

オンラインでは効果がないこと、オンラインでもできること、さらに言えば、オンラインだからこそできることがあって、そうしたことを学会などで発表したり、ありがたいことに昨年から、講演や執筆の依頼があったりもします。

自費(保険外サービス)と、医療・介護・福祉サービスの違い

そこで、毎回、聞かれるのが「モチベーションが低い人に対して、どうしているのですか?」という課題。答えは「自費なので、そもそもモチベーションが低い人は、申し込みがありませんので、私は答えをもっていない」です。ここは、医療・介護・保険サービスといった、公的サービスと自費の大きな違いであり、役割分担だと思っています。

私のような、自費のリハビリテーションをしている人の最大の努めは、保険診療ではできないことを提供するだと考えています。

公的サービスでは、おしなべてリハビリテーションや支援が必要と判断される人に、サービスを提供することで、本人は必要性を感じていないかもしれないし、前向きではないかもしれない。脳の病気など、急性期院は、脳の機能が落ち着いていないし、意識障害が残っていますから、そんな時期に先々を考えて取り組む人の方が少ないです。でも、だからといって、何もしないと、後々に困ると医療側は知っているので、何とか、リハビリテーションに乗るよう試行錯誤をします。高齢者もそうですね。「もう、先は長くないから要らん」という人を、放置していたら、あっという間に、フレイル、廃用性症候群です。それを防ぐのが使命です。

私のような、保険外のリハビリテーションは、「日常生活が可能なら終了」「就労できたら目標達成」という保険外のさらに先、「もっと〇〇になりたい」を支援するためにあります。または地域に保険サービスでは〇〇できずに困っていると言う人に、「こういうソリューションがあります」を提供することにあります。

オンラインで言語リハで言えば、「もっと話せるようになりたい」であり、地域に言語聴覚士がいない、言語のリハは終了と言われた人に対して、「自宅でできる」ソリューションの提供です。オンラインの利便性は、コロナ禍で割と認知されたと思うのですが、オンライン言語リハで「何が得られるのか」を、もっと知ってもらえるために、プログラムなど日々、考えています。さらにそれを提供できる言語聴覚士の教育・体制も整えないといけない。オンラインは便利だよ~よりも、厳しいステージになってきたなと、ひしひしと考える日々です。

セミナーのお知らせ

今年は、「利用者や家族とのコミュニケーション」についての、セミナー依頼が3回ありました。毎回、なるほど~!と私が目から鱗のことがあり、毎回、内容をブラッシュアップしています。10月4日、オンラインでも開催することにしました。ご興味ある方はぜひ↓↓言語聴覚士だからというよりも、私の20年以上の経験からお伝えします。

支援職向け ~ご利用者・ご家族とのコミュニケーション術~

 

 

私の活動をご紹介

 

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