小さく旅立つ息子へ〜できないことは恥ずかしくない〜ワーキングマザーの知恵

小さく旅立つ息子へ〜できないことは恥ずかしくない〜ワーキングマザーの知恵

この春、プチ自立をした息子。本来だったら地方で一人暮らしをするはずだったけど、、結局、電車で30分以内の場所で一人暮らしを始めました。時々、訪れてみると「あーやっぱり。まだ親の手がいるんだなあ」と思うことが多々あります。こうしたゆるっとした自立が息子らしくて微笑ましい。

あなたは学習障害です、発達にばらつきがあります

お母さんは、あなたが赤ちゃんの時から、少し気になる点がありました。言葉が遅い、指差しをした方向を見ない、折り紙が折れない、絵が描けない、塗り絵が塗れない。何度言っても靴の左右が反対、シャツが逆さま、公園に行っても砂場に入ろうとしない、砂浜で泣き出す(感覚過敏ですね)、遊具を怖がる、部屋の隅っこに必ずいる、何か決まった遊びばかりをする・・などなど

ある日、保育園の先生から話がありました。
「お母さん、少し発達が気になるのですが。こういうことだけが極端にできないのです。小学校にあがるまえに専門の先生にみてもらうのはどうでしょうか」

遠慮しがちに気をつかって話をされる先生に向かい、お母さんははっきり言いました。「わかっています、私も言語聴覚士なので。小児の発達については学んでいます」その言葉を聞いて先生は「お母さんが理解しているのならよかった。パニックになる親御さんも多いので、伝えるべきか悩みました」とおっしゃいました。

そのまま、小児分野でベテランの言語聴覚士の先生に電話をして相談に行き、知能検査をしてもらいました(WISCというものです)動作性能力と言語性能力の乖離が非常に大きくて、明らかに学習障害とわかる結果が出ていました。当時あまり学習障害や軽度発達障害についての情報は少なく、学校生活においてどんな困難が待ち受けているかというものばかりが目につき、楽観的なママもさすがに心配になってきました。学習障害など軽度発達障害は、できることと、できないことの乖離が大きいので、例えば「言葉は普通に話すのに、図工が全くできない」「文字が読めるに書けない」ということになります。そのため、できないことを、やる気がないとか、ふざけていると誤解されやすいのです。勉強がどうこうよりも、お友達とうまくやっていけるだろうか?いじめられのではないだろうか?そのことばかりが頭をよぎっていました。

 

できないことは恥ではない、遠慮せずに人に頼りなさい。そのかわり感謝しなさい

そんなお母さんを救ってくれたのは、副担任であった先生の言葉と、ある資料です。

お母さん、できないことがあったっていいじゃないですか。それよりも、できないことを助けてもらえるように育てましょう。それも才能ですよ。

1年生の2学期、授業参観でお母さんは展示されている絵を見てとても安心したのです。あなたの絵の大部分がとても上手に描けてたのです!そう、全部でなく、大部分が。つまり、描けないあなたに代わって、女の子がほとんど仕上げてくれた絵でした。提出の時間になってもほとんど描けていないあなたの絵を見て、3名の女の子が机を囲んで「描いてあげるわ〜」といってせっせと描いてくれたとのこと。絵が描けないということを嘆くよりも、他の人に描いてもらえることに喜びと安堵を感じました。

そしてもう一つ、手元にいつまでもあった資料にはこんなことが書いてありました。

障害のある子供を育てることで一番大事なのは、人間関係が良好に持てるように育てること。学習はそのあとです。まず
挨拶をする
ありがとうと感謝を述べる
ごめんなさいと素直に謝る
この3つをしっかり教育すること

人より努力しても、どうしてもできないことがあります
なぜできないのか、理解さえしてもらないことがあります

苦手なことがある、それは恥でもなにでもありません。遠慮することなく、そして引け目を感じることなく「これは苦手」「とても難しい」ことを伝えて、人の力を借りてほしい。その代わり、必ず感謝をすることです。人は、感謝されることに喜びを感じるものです。あなたのために力を貸してくれた人に対しての最大のお返しは、感謝の気持ちを伝えることです。これは、生涯、心に留めておいて欲しいと願っています。

 

こちらは娘へ送った記事です。

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