自分の足で立って歩んできた人ならではの「真の強さと暖かさ」〜私の行動を変えた本〜

自分の足で立って歩んできた人ならではの「真の強さと暖かさ」〜私の行動を変えた本〜

私は読書が大好きです。これまで多くのことを教えてくれたのも本です。ここでは私の行動を変えた本、心に深く響いた本について書いていきたいと思います。

今、カフェでこの文章を書いています。先ほどまで店内にキング牧師の「I have a dream」の有名な演説が流れていました。この演説が入ったCDを、かつて10歳の息子がひたすら聴いていました。英語なんてわかるはずもないのに、毎晩、PCの画面を見つめて聴いていたのです。当時、彼は吹奏楽部に入ったところ。何を思っていたのでしょうか。

小学、中学校と在籍していた吹奏楽部は、全国大会常連校でしたが、何と言っても予算が規定内。遠征にお金がかかるので、楽器は本当にぼろぼろで、修理代もままならないことも多く、また先生のご厚意で借りている楽器もありました。夏の暑さ、冬の寒さも関係なく、廊下や体育館、校舎の外など、空調ひとつない場所で、朝早くから夕方遅くまで、それこそコンクール前は夜遅くまで、練習、練習です。

本番では、他校の綺麗な楽器を見るにつれ、親である私たちはため息をついていました。もう少し、いい楽器で演奏できたらな〜と。でも、そんなことを言っていても始まらないので、楽屋裏でひたすら「いい演奏ができますように!ゴールド金!ゴールド金!」と、みんなで祈っていたものです。今となればいい思い出です。

子供には嫌な思いをさせたくない!いい環境を与えたい!でも、それが本当にいいことなの?

私たち親は、少しでも子供にいい環境を与えたいと思っています。苦労したり辛抱したりするのを見るのが忍びないからかもしれません。何か与えてあげると、親としての役割を果たしている気がして、自分が安心するのかもしれません。

かつて、日本でもほとんどの世帯が困窮していた時代があります。親ができることは、必死に働いて、子供の成長を祈ることだけです。では、その時代の子供たちは、今より不幸だったのでしょうか?決してそうではなかったと、この本を読んでいて、改めて思いました。

  • 人のありがたさ、ご恩をありがたく感じることができる
  • 自分の力で立ち上がる覚悟と勇気ができること
  • 何よりも、苦難を乗り越えて生きてきたからこそ、「将来、何があっても乗り越えることができるはず!」という、自己肯定感が育まれること

どんな環境でもめげずに、突き進んでいったパワフルな高橋恵さん、そこには「自分が経験したことしか書いていない」と宣言されるだけあって、読むだけで「生きる力」をもらえる気がします。そして、苦労をしてきたからこそ、人生どうにでもなる!先々を心配するよりも、行動をして自分の力で切り開きなさい!と、どんと背中を押してあげる優しさが染み付いているのだと思います。

尊敬する女性の言葉に「子供がこけないように石ころを除いてあげるのではなく、こけても立ち上がる力をつけてあげること」があります。昔の親は、除いてあげることができず、生き抜く力をつけてあげることしか選択肢がなかったかもしれませんが、それが最も大切なギフト。

「かわいそうね」ではなくて、「あなたならできるはず」という言葉を、自信をもって子供に送ってあげられる親になりたいものです。

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