病気をしたあともおしゃれをしたい気持ち〜言語聴覚士のお仕事〜

病気をしたあともおしゃれをしたい気持ち〜言語聴覚士のお仕事〜

私が仲良くしている女性のつぶやきです。軽度の麻痺があります。

私はヒールの靴がとても好きだった

今日の靴は、ブーツです。膝下10センチくらいです。茶色です。本当はブーツって好きじゃなかった。ブーツって足首が固定されるのが、今は安定するからいい。
私は装具を元々つけていない。だから、好きな靴を選んでいいと思っていた。装具って、おしゃれじゃないから・・でも、装具をつけなくても、好きな靴を選べない。やっぱりスニーカーとかじゃないと、危ない。

本当は、発症前みたいに、好きな靴、ヒールのある靴を履きたい。22歳からずっとハイヒール、10センチくらい、ピンヒールとか履いていました。初めてスニーカーを履いたのが、本当に悲しかった。

今も、家の裏、玄関でなくて物置にハイヒールがいっぱいある。今は、30足かな。放す(捨てる)にはもったいない。ヒールってキツイと、夕方とか、足がむくんで、痛くなる。だからちょっと大きくて、それを中敷で調整する。1年に5足とか、10足とか買ってた。
本当の身長が158センチなんですね、でも、ヒールを履くと165センチになる。そういうことで、毎日、景色が変わる。だから、スニーカーを履いた時、最初は、脳が、あれ?ちょっと違うぞ!って、景色が違うぞって。なんか、背が低くなった気がした。

おばあさんが、腰をかがめて歩いてる、でも、おばあさんは、ぴんとしたら元の背の高さになる。でも、私は元々ヒールで背を高くしていたから、ヒールを履かないと高くはならない。子供の時、背が高いのに憧れていた。パンツ姿は嫌いで、タイトスカートが好き。タイトスカートだから、足を長く見せたい。ミニ丈だったし。

鞄もたくさんある。今は、もう、肩に斜めにかける鞄ばかり。前はトートバックとか、手提げとか、大きいショルダーバックとか好きでした。それはもう使ってないけど、捨ててもいないです。

こうした想いに丁寧に寄り添いたい

彼女は中途障害です。これまで好きだったファッションへの思い、葛藤が現れている話だと思います。昨日の「自立とはなんだ」と合わせてお読みください。

*掲載許可頂いてます

こちら装具をつけてもおしゃれをしたい人向けの靴、クラウドファンディング中です!おしゃれな人は、いつでも、いつまでもおしゃれをしたい。思えば、当たり前のことですよね。

私の活動をご紹介

すべての人が、自分らしく社会参加できる、自分の力を活かして稼げる「幸福な経済圏」が作れたらいいなと思って活動しています。

  • 当事者の社会参加と家族ケア・啓発活動
    NPO法人Reジョブ大阪
  • スマホやタブレット、PCで!言語聴覚士によるオンライン言語リハビリ
    ことばの天使 オンライン言語リハ
    情報をお伝えする公式ラインはこちら
  • 高次脳機能障害者・失語症の方の就労における知恵。当事者インタビュー冊子はこちら 「脳に何かがあったとき」
  • 本を出版しました!
    現場19年、大阪の元気な言語聴覚士が、患者から学んだ人生の処方箋。
    コロナ禍の中、先行き不透明な時代にこそ、多くの方に読んでほしい!
  • 講演・研修多数
    お問合せはこちらのフォームにご記入お願いします。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください