呼吸のメカニズムとは?〜言語聴覚士のお仕事〜
医療と健康、そしてリハビリの情報〜言語聴覚士というお仕事〜本日もよろしくお願いします。
前回の「運動障害性構音障害(こうおんしょうがい)ってなに?」では姿勢について書きました。本日は呼吸です。
呼吸のメカニズム
呼吸って実はあまりに自然で、意識しないですが、これ、とっても大切。
まず呼吸に関わる筋肉ってこれだけあるのです!息を吸うとき働くのが「吸気筋」で、息を吐くときに使うのが「呼気筋」です。
出典;彩
そもそも肺は自分で膨らんだりしない臓器で、周囲の筋肉によって広がったり(このとき空気が入る)狭まったり(吐き出す)のです。なので、脳卒中などで、これらの筋肉に麻痺が生じたり、または寝たきりになって筋肉量が落ちると、肺実質に病気がなくても、呼吸は浅くなってしまいます。
そして、私たちの「声」は「呼気」が声帯を震わせることで音声が算出されるのです。そして、発声がなるべく同じ大きさで持続するように、発声の全プロセスではず〜っと腹筋群は働いているのです。それも一気に呼気を排出しないように、吸気筋がストッパーとなって調節しつつ持続的に「同じ量の呼気を排出しつづける」のです。すごいですよね、絶妙なバランス!
深い呼吸をするためには?
さ〜深呼吸しましょう!と言われたら、どうしますか?
大きく胸を広げて息を吸いますよね?
でもこれは間違いです。まず「吐きます」
横隔膜が収縮して下がると肺の容積が増えることで息が吸えます
でも、吐くときはただ単に弾性力で横隔膜が戻ってしまうことで肺の容積が狭くなって吐き出すのです。つまり受動的。
なので、いつもはあまり使わない「呼気筋」を使って、絞り出すように息を吐けば、拮抗する吸気筋がいつもより働くので、たくさんの息を吸えるのです。
出典;メルクマニュアル医学百科
まずは捨てる!手放す!
これ、断捨離みたいですよね(←私は知る人ぞ知る断捨離好き)
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