見えない障害と言われる高次脳機能障害。 軽度の人は軽度の人にしかわからない困難さがあるのです。それは「障害による困難さをわかってもらえない」「変わってしまった自分に対する悔しい思い」です。 これは全く普通に見える女性のつぶやきです。社会復帰した多くの当事者が同じ悩みを持っています。あなたの周りにもいるかもしれません。ぜ...Read More
こちらの記事で「話し言葉を理解する」過程について書きました。今日は「話す」過程についてです。 言葉は整理整頓されて脳内にある 私たちは頭の中に、図書館の本棚のように単語が整頓されて格納されているといわれています。本棚には「食べ物」「スポーツ」「色」「身体部位」などの本棚があります(カテゴリーと言います) 食べ物の本棚の...Read More
私はある高次脳機能障害者とその奥さんのファンです。いや、奥さんの大ファンです。なぜなら語る言葉が真意をついていて、心が揺さぶられるから。 私の人生設計に「障害者の妻」になることは、全くなかった 彼女と言語聴覚士の養成校で講義をしてきました。その時、彼女がはっきり言ったのがこの言葉です 私の人生設計に「障害者の妻」になる...Read More
介護のお仕事をされている方向けに失語症と高次脳機能障害についての講義をしてきました。その時の資料をもとに、数回に分けて書いていきます。 失語症・高次脳機能障害者の人数 脳卒中や頭部外傷などいわゆる脳血管疾患の後遺症の中に、失語症、高次脳脳機能障害があります。身体の麻痺と違って、障害が目に見えないため誤解されやすく、まだ...Read More
前回の続き「軽度高次脳機能障害者の困難さ」についてです。 高次脳機能障害による生活上の困難さは、脳画像や様々なテストだけでは判断しにくく、また軽度であれば会話や身の回りのことはできるので、単純で受動的な入院生活では問題になることはありません。医療従事者が「脳を損傷した人は全員、高次脳機能障害がある可能性がある」と意識し...Read More
私の研究テーマの一つ「軽度高次脳機能障害者の社会生活における困難さ」について。なぜなら、彼らは一度は復職します。が、そのあと継続しているのかどうか?軽度であるがゆえ、研究されていないのです。そして、軽度といえど、大変な思いをしている人はたくさんいるのです。こちらある機関からヒアリングの依頼があり、その時の原稿です。 推...Read More
前回の「安心、安全を担保して、患者さんと接していますか?」の続きです。 節酒と断酒の違いって 『談笑された人の経験談だったんですよ。その人たちは全員節酒と断酒の違いって言うのをすごく強調するんです。節酒と言うのは、お酒を飲む量を減らすこと、断酒は全くお酒を飲まないことです。私は断酒には興味がないです。だって考えてみてく...Read More
私が個人的に関わっている。高次脳機能障害の方がとても面白い話をしてくれました。2回に分けて書いてみます。 生活指導のキモは、安心、安全 『この前、市民講座に行ってきました、アルコール依存症についてです。行って楽しかったですよ。病気以外の人も多かったし、元気な人も多かったです。みんなが病気だと、ドヨーンとしますでしょ。 ...Read More