言語聴覚士というお仕事 - 言語聴覚士のお仕事 - Page 18( 18 )

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機能障害×個人因子×環境因子 ICFがようやく理解できた症例について

機能障害×個人因子×環境因子 ICFがようやく理解できた症例について

私が言語聴覚士の養成校に通っていたころ、担任の先生が大変興奮して、「障害の捉え方が変わった」と話してくれたのが、ICF(国際生活機能分類) 当時、子供を保育園に預けて通学していた私は、当事者会なるものも、勉強会に行く余裕もなく、もちろん臨床を知らなかった。つまり、ただ一人として当事者や家族を、リアルに知らなった。だから...Read More
失語症の方のこまりごと~病院と生活場面の乖離~

失語症の方のこまりごと~病院と生活場面の乖離~

軽度の失語症の方は簡単な日常会話は可能です。なので、入院中、医師や看護師さんと、だいたいの意思疎通は出来ます。お見舞いに来た家族さんや友人とも、そんなに長時間話すわけではないので、特に問題は目立ちません。もしかして、「リハは不要ですよ、自然に回復しますよ」と説明されている人も少なくないかもしれません。 しかし、入院中に...Read More
事業は『理念・数字・コンテンツ』~胸に刻んでいる言葉~

事業は『理念・数字・コンテンツ』~胸に刻んでいる言葉~

めちゃくちゃ尊敬している先生がいて、その先生に3年前に言われたのがこの言葉 「事業は、1に理念、2に数字、3にコンテンツ なんですよ。思いがない事業は続かない、でも思いだけでも続かない。数字が必要」だった。当時は「あ、私、お金の計算とか数字とか苦手です」とスルーしてしまった。いや、これあかんかったとようやくわかってきた...Read More
コミュニケーションの回路を回そう②~脆弱な言語機能と廃用

コミュニケーションの回路を回そう②~脆弱な言語機能と廃用

 言語機能は、本来、長期にわたって回復していくものですが、それを阻害するのが、うつ病などの2次障害(心の問題)と、コミュニケーションの機会がないこと、つまり廃用です。認知と心は関係が深いので、心の問題が生じると、そもそも話そうという気持ちになりません。言葉が話せないことを、気にしすぎて、会話に入ろうとしなかったりすると...Read More
コミュニケーションの回路を回そう①~長期回復について

コミュニケーションの回路を回そう①~長期回復について

 失語症は、長期にわたり回復していく言葉の障害です。私が言語聴覚士の養成校に入学した2001年には、「2~3年かけてリハビリテーションを行うのが望ましい」と習いました。この長期回復については、江戸川病院(東京)の中川良尚先生の論文や、佐野洋子先生の「脳が言葉を取り戻すとき」https://www.amazon.co.j...Read More
自立してやる!という決意が大事

自立してやる!という決意が大事

もう長年かかわっているある高次脳機能障害の方。家族に依存して、できることもしない。ちょっとした用事もすべて家族に依頼して、自分でしようとしない。いわく、「麻痺があるから」「障害があるから」 でも、ある時、「家をでて一人暮らしがしたい!」と、急に思い立ちました。そこからの行動がすごい! 僕は年老いた親を見て、自分の将来の...Read More
中途障害の人は、それまでの強みを活かそう!

中途障害の人は、それまでの強みを活かそう!

6月1日から、こちらの事業所に関わっています⇒ユメグミ 「チラシを折ったり、お皿洗い等の軽作業ならできるかもしれません」面談でそう言っていた彼女。20年以上前に、病気で高次脳機能障害になりました。 認知機能評価をすると、そんなに悪くない。パソコンを触ったことは?と聞くと 「病気になる前は、ワープロとかやっていました。病...Read More
目から鱗!失調性構音障害に対する言語リハビリテーション

目から鱗!失調性構音障害に対する言語リハビリテーション

失調性構音障害・・言語聴覚士のみなさん、悩みませんか?成書には、呼吸はこう、発声はこう、といった要素的な症状の解説・評価・リハプログラムについては書かれていますが、さて、どうしたものか?と、悩んでいるかたは多いのではないでしょうか? 言語聴覚士の大塚佳代子先生に「明日から臨床で使える」をテーマにご講義頂きます。 このセ...Read More
ある若い失語症の女性の話

ある若い失語症の女性の話

 その頃、頭痛が続いていたんですね、結局これは肩こりだったんですが。あまりに続くので、安心のために、ちっちゃいクリニックに行ってみたんです。記念にCTでも撮ってみる?という軽い気持ちで撮影したら、「もやが見えてる!これはやばい!」ってことになって、大きな病院を受診をすすめられて、そこから大きな病院に紹介状を持っていき検...Read More
失語症の方がいる家族さんへ~一緒に参加して学んでみましょう

失語症の方がいる家族さんへ~一緒に参加して学んでみましょう

 多くの失語症者や、家族さんは、この症状の背景にあるものは何か、これからどうしていったらいいのか、どんな工夫ができるのか、知りたいと思っています。当然ですよね、例えば頭痛がしたら、なぜこの頭痛がするのか、どうしたら緩和するのか、知りたいですよね。知る権利とも言えます。これまで、私は、入院中に説明を受けているはずだし、検...Read More