言葉が話せないことによる誤解~失語症の方がいる家族様へ

言葉が話せないことによる誤解~失語症の方がいる家族様へ

 言葉がスムーズに話せなくても、知的機能に低下はありません(合併している人もいますが)なので、本人の前で「この人は~」とか口に出すのは控えましょう。自分のことは聞こえていると言うか、理解ができていることが多いです。よくあるパターンとしては、「いつになったら喋られるのですか?」「困るんですよ、何を言いたいのかわからなくて」と、責めるつもりはなくて、困っていると伝えたいだけかもしれませんが、本人は落ち込みます。何を話しているか、どうせ分からないだろうと思って、きついことを言う人もいますね。その場の雰囲気や表情などから、はっきりと何を言われてるかわからないかもしれないけれども、「家族が自分のことを何か言ってるんだなぁ、それもなんとなく迷惑そうだ」ぐらいはわかるので、傷つくことが多いです。

 言語の障害があると、とても孤独なものになります。ついつい家族団欒の場では、本人がついていけてないのにみんなで盛り上がるということがあります。盛り上がるのがいけないわけではないので、そんな時は気がついたときは、「ごめんね、こういうことなのよ」と平易な言葉で伝えてください。私も大阪弁でもともと早口なので、気を付けてはいるものの、ついついいつものスピードで話すことがあります。

1対1であれば配慮できても、複数いるとついつい通常のスピードで話をしてしまいがちです。そして、失語症の人にとっては、1対1でなく、数での会話こそが理解するのが難しいので、なおさら会話についていけないですよね。お子さんの受験のこと、他にも複雑な話(ローンとか、親戚の行事とか)わからないだろうなと話の輪の外に置かれるのはとても辛いものです。表情やジェスチャーその場の空気感など言語以外の情報を取ろうと頑張っています。もしかしたら失語症じゃない人よりも非常に敏感になっている可能性があります。そんな時に「分からないから」とか「お父さんはいいわ」みたいな感じの発言、雰囲気があると、敏感に察するので気をつけてください。

 なお、数字がはいった話は、たとえ軽度であっても聞き取りがとても難しいです。日にち、時間、お金、住所、電話番号、日常会話の中にでてくる数字はたくさんありますね、そうした数字は、紙に書いたりして、視覚的に提示してください。

私の活動をご紹介

すべての人が、自分らしく社会参加できる、自分の力を活かして稼げる「幸福な経済圏」が作れたらいいなと思って活動しています。

  • 当事者の社会参加と家族ケア・啓発活動
    NPO法人Reジョブ大阪
  • スマホやタブレット、PCで!言語聴覚士によるオンライン言語リハビリ
    くるみの森 オンライン言語リハ
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  • 当事者、支援者、家族がともに学び合うオンラインサロン
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