アルツハイマー病てなに?認知症のこと?〜言語聴覚士のお仕事〜

アルツハイマー病てなに?認知症のこと?〜言語聴覚士のお仕事〜

医療と健康、そしてリハビリの情報〜言語聴覚士というお仕事〜本日もよろしくお願いします

認知症を引き起こす病気で、最も有名なのが「アルツハイマー病」ではないでしょうか?レーガン元大統領、または「私は誰になっていくの?」の著者クリスティーン-ボーデンさんなど、著名人が自らの言葉で語ったことで、認知度が広がったかと思います。反対に、なんでもかんでも、「認知症=アルツハイマー病」として診断されることに疑問もあります。

アルツハイマー病ってなに?症状は?

1906年アルツハイマー博士によって症例報告された不可逆性で進行性の脳疾患です。蛋白の異常な沈着により、脳のいたるところにアミロイド斑とタウ蛋白からなる神経原線維変化、神経細胞の脱落が生じ、最終的にはニューロンが死滅します。主な病変は記憶を形成するのに必要不可欠な「海馬」また、空間を認知する「頭頂葉」「側頭葉」で、その部位が担う認知機能が低下することから始まります。

言語聴覚士学会シンポジウムでの平山和美先生のわかりやすい説明によると、

  • 記憶障害による「もの取られ妄想」「生活場面での混乱」
  • 言葉がおもいつかない、言い間違いなど「うまく言葉が言えない」、さらに進行すると「言葉の意味がわからない」
  • 空間がわかりにくくなるので「道に迷う」
  • なにをする物で、どう使うのか、自分の体との関係や距離感がわからなくなって、「道具が正しく使えない」「服を着れない」

これらを総称して「できなくなる認知症」と説明されていました。

高次の思考、判断、人格を司る前頭葉

ただし、「高次の思考、判断」を司る前頭葉が保たれているので礼儀正しい方が多いです。以前、出会った方で「先生、どんどん物を忘れていくの。どうなるのでしょう私、とても怖いです」と訴えてこられたとても綺麗な身なりのご婦人がいました。毎日、病院内で迷子になり、私の顔はなんとか覚えてましたが名前は覚えられず「失礼なことで、すみません」と謝っておられました。

そしてできない自分に気がついており、「できない場面で取り繕うとする」のも特徴です。検査をするときに「よく見えない」「私はこうだと思った」など言われたり、理解ができてなくても「新聞を読む」「読書する」など昔の習慣を続ける方もいて、発見が遅れることもあるし、医師も見逃すことが多いようです。

自尊心を尊重したケアと関わり

アルツハイマー病は進行性の病気です。医療、福祉関係者は予後を予測して対策をとることも大切ですが、決して「できなくなる」と一言で括らずに、何ができるのかを探して、「できる」体験を尊重したいと思います。

デイケアに通ってこられる方で「何かすることないかしら?私はこんなところに来るほどぼけてないのよ」と何度も訴えてこられる方の話はよく聞きます。記憶障害があるので、不安になって何度も聞いてきますし、場所がわからないのでそわそわ不安そうで一人で外に出て行きそうになります。「だめだめ!」と禁止するのでなく、何かしらお手伝いを依頼すると、きちんとやり遂げてくれており、「役に立っている」ことで落ち着いて過ごされるようです。

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画像検索者;ヨキンコ

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