7転び8起き!私の起業ものがたりNo 1「呪いの言葉」
年末から名古屋の会社に合流して、オンライン言語リハビリの事業を展開していく予定でした。が、5月末に退職し、大阪に戻ってきました。なかなか濃い修行の日々でした。これを記録に残さないのはもったいなさ過ぎると思って、しばらく失語症や高次脳機能障害とは関係ないですが、起業してからの紆余曲折含めて、書き記していこうと思います。人生塞翁が馬みたいな、私のストーリーをお楽しみください。
私は経営に向かないという呪いの言葉
2018年にNPO法人Reジョブ大阪を立ち上げました。今思えば何も知らない素人達が、「NPO法人設立なんて簡単ですよ」と、それも大して縁もゆかりもない人から言われたことがきっかけで設立という、普通は考えられない話で始まったのです。
いざ立ち上げようとなった時に、理事の候補者が急に辞退して、理事の予定でなかった松嶋が理事になったり、先走ってクラウドファンディングやってしまって終了するころにはまだ大阪市に設立が認められていなかったり、そもそも申請書類も不備が多すぎなどひどかった。サークル活動でももっときちんと運営していそうな気がする。ま、そんなことは些末なことで(笑)、年齢としては若くないけど、若気の至りな感じで大した問題ではないと思うのです。
最大の問題は、「福祉関係の団体は3年で8割は潰れる」とか、「君たちだけで運営なんてできるわけがない」とか、たくさんのお叱りをうけたことですね。ほとんどの人は親切心で話をしてくれていると思うんだけど、中にはめっちゃ愚弄してきた人もいる。今なら、そんなのスルーしているかもしれないけど、当時は「そうなのか、すみません」とか、だんだん「あ、私って駄目なんだ」とか思い始めるわけ。無意識って怖い・・
そうしたことをキチンと向き合いもせず、学びもせず、これまた勢いで2019年にオンライン言語リハびりを事業化してしまった私。経営なんてできないのだから、運営を任したほうがよいよと、ひたすら言われ、あるコミュニティと組むことになったのです。が、これが大失敗でした。ほとんど搾取されて終わり・・
これもね、お金とかだけの問題だったらまだマシだったと思うのです。もっともダメージうけたのは、このコミュニティを主催していたコーチンを名のる女性からあびた「あなたのことを応援しているから助言している」という風を装った「あなたはダメだ」「福祉は儲からない、つぶれる」発言のシャワー!!いや、今思えば、すごい回数と声かけであった。ま、これは呪いの言葉で、相手を束縛しようとする典型的なマインドコントロールだったな。
まあ、こうした数々の人に言われた「自分の強みに特化したらいいのだから、経営を人に任せたほうがいいよ」が重なり、「私がやってるとダメなんだな」という思いが無意識下に蓄積していくわけですね。
たぶん、いろんなネタで共通すると思うけど、人から言われ続けた言葉が、自分に制限かけていることってありますよね。
勉強会に参加する?学校に行く?
大抵の方は起業する前に企業についての勉強するんだと思う。そんな時間もなくバタバタと突っ走ってきた私は、このままではいけないという焦りと、自分は経営ができないと言う思い込みの中、どうしたものかと考え始めます。勉強会や、経営の学校に行こうかと考えたこともあります。でも、なぜかその気に慣れなかったのです。このあたり、無意識に避けていたと、今なら思う。自分が勉強するのではなく、人に任せたほうがよいという思い込みが働いていたと、今ならわかる。
いや、あんた起業したんだから自分でやれや!って感じだもん。
会計だってさ、よく考えたら、四則計算のみだよ?微分積分とかないし・・
しかし、ここでも私はあり得ない行動に出るわけです。そう、いきなり修行の旅に出る。
当時、失語症の高校生を担当していて、「あーーこういう未来ある若者が、充分なリハビリを受けられない現場ってどうなんだ‼️」と強く思っていたので、「とにかく事業を大きくしたい!そのためには私ではダメなんだ!」と思いこんだ私は、以前から面白いなぁと思っていた経営者Aさんに「あなたの知り合いでオンライン言語リハビリの経営に興味ある人はいらっしゃいませんか?いえ、ぶっちゃけ、あなた、興味ありませんか?」と、経営しませんか?とダイレクト営業をかけたわけです!いやぁ、ビジネスマナーもなんもあったもんじゃない、笑。怖いもの知らずとは私のこと。
経営が上手な人に託したら、あとは言語リハビリのことだけを考えたらいいやって、それが社会のためだって、思い込んでいた当時の私。バカでした・・・
ちなみに、5月のGWに再会した、かれこれ6年のお付き合いになる人から言われたのは「この人、まだ自分のことがわかってないのね、名古屋まで行くなんて。わかるまで修行の旅が続くのね~」とあきれていたそうな。言ってくれよ・・と思ったけど、あの時の私に言っても、ま、そんなアドバイスは、耳に入ってこなかっただろうな。
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