言語リハビリ アーカイブ - 言語聴覚士のお仕事

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支援だけでは、社会は変わらない

支援だけでは、社会は変わらない

みなさん、こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。   高知シリーズ、第3回です。今日は正直な話をします。高知から帰ってきてからずっとモヤモヤしていたことが、やっと言語化できました。   私がこれまで見てきたもの   23年間、私がやってきたことをざっくりまとめると、3つです。  ...Read More
診断名ではなく、「困りごと」でつながる支援を

診断名ではなく、「困りごと」でつながる支援を

医療が見極めるべきこと 医療の現場では、失語症なのか、高次脳機能障害なのか、その違いを正確に見極めることがとても重要です。症状の性質が違えば、必要なリハビリテーションのアプローチも異なるからです。病態、つまり体の中で何が起きているのかを正しく評価することは、専門職として決して手放してはいけない仕事だと思っています。 &...Read More
言語障害のある人が社会で生きるために必要なこと ― 就労支援としてのコミュニケーション支援

言語障害のある人が社会で生きるために必要なこと ― 就労支援としてのコミュニケーション支援

ある方のことが、今も頭を離れません。   退院後、職場に復帰しようとしたけれど、うまくいかなかった。そのまま引きこもりになってしまった。数年後に再会したとき、言語機能もコミュニケーション能力も、退院時よりかなり低下していました。まだ若いのに。   「何のために、入院中あんなに頑張ったのか」 &nbs...Read More
言語聴覚士は発音練習だけではない ― 社会参加と意思決定を支える支援

言語聴覚士は発音練習だけではない ― 社会参加と意思決定を支える支援

「言語聴覚士」というと、多くの方は嚥下障害、つまり「食べる・飲む」の支援をイメージされると思います。   実際、日本の言語聴覚士の約8割は病院や介護施設に勤務しており、業務の多くを嚥下障害が占めています。だからこそ、「しゃべれているし、食べられているなら不要」という判断が生まれやすい。   でも、本...Read More
いよいよスタート!Speech Linkの実証実験がはじまります

いよいよスタート!Speech Linkの実証実験がはじまります

こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。昨年から少しずつお伝えしてきた、AIを活用した言語訓練支援ツール「Speech Link(スピーチリンク)」について、いよいよ実証実験がスタートします!準備を始めてから約1年。ようやくここまで来られました。 スピーチリンクってなに? オンライン言語療法(スピーチコネクト)で実施して...Read More
言葉が少ない=意思がない、ではない ― 見えにくいコミュニケーション障害

言葉が少ない=意思がない、ではない ― 見えにくいコミュニケーション障害

第1回でご紹介した担当者会議の後、本人からこんな話を聞きました。   「頭に入らなかった。うん、って頷いていたけど、あれは聞くのに精一杯で。納得していたわけじゃない」   この言葉を聞いたとき、改めて思いました。   頷きは「納得しました」ではない。「聞いています」のサインかもしれない。 ...Read More
話せる人が代表になっていないか ― 本人の声が聞こえなくなる支援の場

話せる人が代表になっていないか ― 本人の声が聞こえなくなる支援の場

こんにちは。言語聴覚士の多田紀子です。いつもはオンライン言語療法の仕事をしていますが、今年は委託する言語聴覚士も増えてきたので、少しずつ現場に足を運んでいます。今日からは、ある事例を通じて、臨床で強く感じた「違和感」について考えていきたいと思います。 うなずきは本当にイエスなのか? 担当者会議に同席したときのことです。...Read More
「言葉が出ない」だけじゃない〜失語症者が日常で直面している3つの壁〜

「言葉が出ない」だけじゃない〜失語症者が日常で直面している3つの壁〜

「失語症」と聞いて、多くの方は「言葉が出にくくなる障害」とイメージされるかもしれません。でも実際には、その影響は日常生活のあらゆる場面に及んでいます。   今年の失語症の日記念イベントで実施したアンケートには、当事者・ご家族・支援職の方々から多くのリアルな声が集まりました。そこから見えてきた、3つの「壁」をご...Read More
支援法ができた“その先”へ ――失語症・高次脳機能障害と社会参加のこれから

支援法ができた“その先”へ ――失語症・高次脳機能障害と社会参加のこれから

高次脳機能障害支援法ができたことは、 とても大きな一歩だと思います。 医療の場だけで終わらせず、 生活や地域、社会参加まで視野に入れて支える。 その方向性が、ようやく制度の言葉になりました。 ただ、ここで立ち止まって考えたいことがあります。 法ができたことは、ゴールではありません。 むしろ、ようやく「入口に立った」とい...Read More
回復できたはずの人が、社会から離れていく ――失語症リハビリが途切れることで起きている「見えない損失」

回復できたはずの人が、社会から離れていく ――失語症リハビリが途切れることで起きている「見えない損失」

失語症のリハビリが十分に受けられないことは、 当事者にとって大きな苦しみであると同時に、 社会全体にとっても静かな損失を生んでいます。 特に、その影響が大きいのが、現役世代です。 「働きたい」という気持ちは、失われていない 失語症のある人の多くは、 「もう一度働きたい」「元の生活に戻りたい」と願っています。 調査でも、...Read More